タダポックス(ED治療薬:シアリス ジェネリック&早漏改善薬)
タダポックスは、ED(勃起不全)と早漏の両方に効果を発揮する複合薬です。主成分の「タダラフィル」は血流を増やして硬い勃起を促進し、効果が最大で36時間持続します。
もうひとつの主成分である「ダポキセチン」は、脳内のセロトニン濃度を高めて過剰な興奮を抑え、射精時間を約3〜4倍に延長することが可能です。タダポックス一剤で、2つの悩みを同時に効率的に改善することができます。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Yuu総合病院で院内薬剤師として勤務し、糖尿病病棟の担当や患者さん向けの講座開催を経験しました。その後は調剤薬局にて在宅訪問や無菌調剤にも携わり、幅広い現場での知識と実践を積んでいます。
また、食と健康のつながりを深めるため薬膳アドバイザーの資格も取得しています。
さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
※本ページの初稿は薬剤師が執筆しております。メドノア編集部が必要に応じて加筆・修正を行いますが、その際も情報の正確性と信頼性を損なわないよう細心の注意を払っています。
タダポックスの概要
- 1錠にED治療薬「シアリス」と早漏防止薬「プリリジー」成分を配合
- EDと早漏の症状を一度に改善できる複合薬
- 効果は約30〜60分後に発現し、ED効果は最大36時間持続
- 早漏防止効果は4〜6時間持続し、射精コントロールをサポート
製造元のフォーチュンヘルスケアは2004年にインドのグジャラート州ヴァドーダラーで設立された製薬会社です。国際的な品質基準のもと、厳格な管理体制で医薬品を製造しています。錠剤やカプセル、液体剤など多様な剤形を取り扱い、抗菌薬やアーユルヴェーダ製品も手掛けています。
海外への輸出実績も豊富で、費用対効果の高い高品質ジェネリック医薬品が特徴です。このため安全性と信頼性に定評があり、経済的かつ効果的なED・早漏治療薬として多くの方に選ばれています。
| 商品名 | タダポックス |
|---|---|
| 内容量 | 10錠/シート |
| 効果・効能 | 勃起不全の改善・早漏防止 |
| 有効成分 | ・タダラフィル 20mg ・ダポキセチン 60mg |
| 副作用 | ・頭痛、ほてり、鼻づまり、消化不良、視覚異常など ・いずれも一過性で軽度なケースが多い |
| 形状・剤形 | 錠剤 |
| ブランド | フォーチュンヘルスケア |
タダポックスはこんな方におすすめ
- 性への自信を向上させたい方
- EDと早漏を同時に改善したい方
- 効果の持続時間が長い薬を探している方
- 複数の薬を服用する手間を減らしたい方
- 性行為時の過剰な緊張や興奮を抑えたい方
- コストを抑えて治療したい方
Yuuタダラフィルは、長時間効果が続くED治療薬の代表的な成分で、性行為のタイミングを自由に調整しやすいのが特徴です。
一方、ダポキセチンは早漏治療に特化した成分で、脳の神経伝達物質セロトニンの量を増やして、過剰な興奮を抑え射精までの時間を延ばします。
日本ではまだ正式に承認されていませんが、海外では広く使われ、臨床でも効果が実証されています。
これら2つの成分を一錠にまとめたタダポックスは、EDと早漏の両方の悩みを同時に、効率よく改善できるため、複数の薬を使う手間がなくなり、使いやすさと治療効果の両面で大きなメリットがあります。
タダポックスの有効成分について
タダポックスには、ED治療成分のタダラフィルと早漏防止成分のダポキセチンが配合されています。
タダラフィルは、PDE5(ホスホジエステラーゼ5)という酵素の働きを抑制することで、陰茎の平滑筋を弛緩させて血流を増加させます。これにより、陰茎海綿体への血液流入が促進され、勃起の硬さと持続性をサポートします。
PDE5は陰茎の血管や前立腺、膀胱などにも存在し、タダラフィルはこれらの部位で血流改善や排尿障害の緩和にも効果を示します。性刺激がないと効果は発現しないため、安全性が高いのも特徴です。
タダラフィルの効果は最大36時間続き、長時間作用型PDE5阻害薬の代表格として知られています。
一方、ダポキセチンは選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の一種で、脳内で射精を制御する神経伝達物質・セロトニンの濃度を高めます。これにより性的興奮や緊張を和らげ、射精までの時間を約3〜4倍に延長します。短時間で効果が現れ、副作用も比較的少ないのが特徴で、効果は4〜6時間持続します。
タダポックスの効果・効能
- ED(勃起不全)の改善
- 早漏症の抑制・射精遅延
- 性行為の満足度向上および心理的自信の回復
タダラフィルのED(勃起不全)改善効果と、ダポキセチンによる早漏防止効果の相乗効果により、男性の性的満足度が向上し、自信回復も期待できます。長時間作用することで、より自然な性行為が可能となり、複数回の性行為にも対応できるのが大きな特徴です。
タダポックスの服用方法・使用方法
| 1回の用量 | 1/2〜1錠 (タダラフィル10〜20mg + ダポキセチン30〜60mg) |
|---|---|
| 1日の服用回数 | 1日1回まで |
| 服用間隔 | 24時間以上空けること ※他のED治療薬との併用はできません |
| 服用するタイミング | 性行為の約1〜3時間前に服用 |
使用上の注意
- 他のPDE5阻害薬との併用禁止
- 食事の影響を受けにくいが、脂っこい食事は控えるのが望ましい
- 食後すぐの服用も可能。なお、ダポキセチンの効果を優先させたい場合は、なるべく空腹時の服用、または食後2時間以上空けての服用が望ましい
- 服用後の重度持続勃起に注意
- アルコールは避ける
- 持病や併用薬がある場合は主治医への確認が推奨される
Yuuタダポックスの効果を高めたいからと追加で服用したり、一度に複数錠を飲むことは絶対に避けてください。
過剰に服用すると、本来よりもタダポックスの血中濃度が高まり、頭痛、ほてり、めまい、吐き気などの副作用が強く現れたり、まれに心臓発作や失神、持続勃起症(4時間以上継続する勃起)、急激な視力障害などの重篤な症状が出たりするリスクが高まります。
タダポックスの警告・禁忌・副作用
警告
- 硝酸剤や一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミルなど)との併用は、急激な血圧低下を引き起こすため絶対に避けること。
- 心血管系の重篤な病気(不安定狭心症、最近3ヶ月以内の心筋梗塞、6ヶ月以内の脳梗塞・脳出血など)のある方は服用で不可。
- 重度の肝機能障害や腎機能障害(血液透析中を含む)のある方は使用を避けること。
- 躁病や重度のうつ病の既往がある方は使用に注意する。
- 持続勃起(プリアピズム)が4時間以上続く場合は直ちに医療機関を受診すること。
- 服用後に急激な視力障害があった場合は速やかに使用を中止し、医療機関を受診すること。
禁忌
- タダラフィルまたはダポキセチンに対して過敏症の既往歴がある方。
- 硝酸剤あるいは一酸化窒素供与剤を使用中の方。
- 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤(リオシグアトなど)を使用している方。
- 不安定狭心症やコントロール不良の不整脈、低血圧(血圧90/50 mmHg未満)または高血圧(安静時170/100 mmHg以上)のある方。
- 最近3ヶ月以内に心筋梗塞を発症した方。
- 最近6ヶ月以内に脳梗塞や脳出血の既往歴がある方。
- 中等度から重度の肝機能障害の方。
- 網膜色素変性症がある方。
- 重度の心臓疾患(重度の心不全や弁膜症、房室ブロック、洞不全症候群など)を持つ方。
- 失神の既往歴がある方。
- 躁病または重度のうつ病の既往歴がある方。
- 乳糖不耐症の方。
- MAO阻害薬またはチオリダジンを使用している方。
- セロトニンに作用する薬(SSRI、三環系抗うつ薬、リチウム、トリプトファンなど)の服用中の方。
- 強力なCYP3A4阻害剤(ケトコナゾール、イトラコナゾールなど)を服用中の方。
- 心血管系障害により性行為が不適切と判断された方。
副作用
- 頭痛
- 顔のほてり(潮紅)
- 目の充血や視覚異常(霧視など)
- 動悸、頻脈
- 鼻づまり(鼻炎)
- 消化不良、吐き気、下痢
- 筋肉痛、関節痛
- めまい、疲労感、眠気
- 口の渇き
- 起立性低血圧(立ちくらみ)
重篤副作用
- 過敏症(発疹、蕁麻疹、顔面浮腫、皮膚の剥離など)
- 持続勃起症(プリアピズム):4時間以上の持続勃起
- 心血管系障害(心筋梗塞、狭心症、心臓突然死)
- 非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION):急激な視力低下
- 失神、胸痛、心拍数異常
Yuu副作用は、主に頭痛、顔のほてり、鼻づまり、消化不良、筋肉痛などが報告されています。これらはタダポックスの血管が広がる作用により起こることが多く、多くの場合、一時的でしばらくすると自然に治まります。
ただし、まれに視力異常や持続勃起症(4時間以上続く痛みを伴う勃起)が起こることもあり、こうした場合は直ちに医療機関を受診する必要があります。
特に持続勃起症は放置すると将来的に勃起不全になるリスクがあるため、早期対応が非常に重要です。
また、副作用には吐き気やめまいなど消化器・神経系の症状も報告されています。服用する時は水分を十分にとり、体調の変化に注意しましょう。
タダポックスの他の薬との相互作用
併用しないこと
- 硝酸剤及び一酸化窒素(NO)供与剤
ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジルなどは急激な血圧低下のリスクがあります。
- 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤
リオシグアト(アデムパス)などと併用すると重篤な低血圧が懸念されます。
- モノアミン酸化酵素阻害薬(MAO阻害薬)
セロトニン症候群など、深刻な副作用が起こる可能性があります。
- セロトニン作用薬
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、三環系抗うつ薬、リチウム、トリプトファンなどは、セロトニン症候群のリスクが高まります。
- 抗精神病薬(チオリダジン)
重篤な副作用の恐れから併用禁止です。
- 強力なCYP3A4阻害剤
ケトコナゾール、イトラコナゾール、リトナビル、サキナビル、テリスロマイシンなどはタダポックスの代謝を阻害し、副作用が増強される恐れがあります。
併用に注意すること
- CYP3A4阻害剤
クラリスロマイシン、テラプレビルなど。タダラフィルの代謝が遅くなり、血中濃度が上昇するため、薬の作用が強く出すぎて副作用のリスクが高まります。
- HIVプロテアーゼ阻害剤
リトナビル、インジナビルなど。タダポックスの薬効が過剰に強くなり、副作用のリスクが上昇します。
- CYP3A4誘導剤
リファンピシン、フェニトイン、フェノバルビタールなど。タダポックスの効果を下げる可能性があります。
- α遮断剤
ドキサゾシン、テラゾシンなど。タダポックスの血管拡張作用と相まって血圧が過度に低下する可能性があります。
- 降圧剤
アムロジピン、メトプロロール、エナラプリル、カンデサルタン等は血圧変動が強くなるため注意が必要です。
- その他血管拡張薬
カルペリチド、ベルイシグアト。併用により血圧を過度に下げる可能性があります。
- アルコール
めまいやふらつき、頭痛の副作用リスクが上昇します。
- グレープフルーツジュース
薬効の増強や副作用増加の可能性があります。
タダポックスの注意事項
- 1日1回までの服用とし、服用間隔は最低24時間空けること。
- 性行為の1時間前に水またはぬるま湯で服用すること。
- 脂っこい食事はタダラフィルの吸収を遅らせ、効果を減弱する恐れがあるため避けること。
- アルコールは副作用を強める恐れがあるため服用前後は控えること。
- 持続勃起症(4時間以上の勃起)が発生した場合は服用を中止して直ちに医療機関を受診すること。
タダポックスのよくある質問
服用するタイミングはいつですか?
基本的に性行為の1時間前に、水またはぬるま湯で服用してください。
食事の内容はタダポックスの効果に影響しますか?
食事の影響を受けにくいとされていますが、脂っこい食事を摂ると吸収が遅れることがあります。服用する際は、脂肪分の少ない軽めの食事や空腹時がおすすめです。
タダポックスを服用中にタバコを吸ってもいいですか?
タバコはタダポックスの効果に大きな影響はありません。
タダポックスを服用中にお酒を飲んでもいいですか?
お酒(アルコール)は副作用を強める可能性があるため、服用前後は控えめにしてください。特に大量飲酒はめまいや失神のリスクを高めます。