ビリトラ（ED治療薬/レビトラ ジェネリック）
ビリトラは、レビトラのジェネリック医薬品であり、有効成分バルデナフィルを含有した勃起不全（ED）治療薬です。EDの症状やライフスタイルに応じて3種類の容量が提供されています。パートナーとの性行為に満足したい男性にビリトラは最適な選択肢と言えるでしょう。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
MIU薬剤師資格を有し、総合病院・国立私立大学で勤務。現在、美容専門学校に勤務し、講師業も担当しております。
さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
※本ページの初稿は薬剤師が執筆しております。メドノア編集部が必要に応じて加筆・修正を行いますが、その際も情報の正確性と信頼性を損なわないよう細心の注意を払っています。
なお、ビリトラの体験談レポートもございますので、あわせてご覧ください。
ビリトラの概要
- ED治療薬「レビドラ」のジェネリック医薬品
- 効果持続時間が約5〜8時間と長い
- 容量が3種類ある
- 水に溶けやすく効果が出るのが早い
ビリトラは、センチュリオン・ラボラトリーズが製造販売している「レビドラ」のジェネリック医薬品で、3種類の容量があることが特徴です。水に溶けやすい性質であることから効果が出るのも早く、個人差はあるものの最短15分で効果が出ることもあります。
| 商品名 | ビリトラ |
|---|---|
| 内容量 | 10錠 |
| 効果・効能 | 勃起不全（ED） |
| 有効成分 | ・バルデナフィル 10mg ・バルデナフィル 20mg ・バルデナフィル 40mg |
| 副作用 | 頭痛、ほてり、鼻づまり、消化不良、視覚異常など |
| 形状・剤形 | 錠剤 |
| ブランド | センチュリオン・ラボラトリーズ |
ビリトラはこんな方におすすめ
- 容量を細かく調整しながら服用したい方
- 早く効果を得たい方
- パートナーとの性生活を満足させたい方
ビリトラの有効成分について
ビリトラの有効成分である「バルデナフィル」は、ホスホジエステラーゼ5（PDE5）という酵素の働きを阻害します。これによってPDE5は、血管拡張作用を持つ環状グアノシン一リン酸（cGMP）を分解しなくなり、勃起が持続します。
cGMP濃度が増えれば、途中で勃起が中断されることが無くなり、持続的な勃起の維持が可能となるのです。
ビリトラの効果・効能
- 勃起不全
ビリトラは、「勃起困難」「勃起が維持できない」「中折れ」などに対して有効です。陰茎硬度の不足による性交障害にも、事前投与により十分な血流確保と勃起の強化が認められています。
自然な勃起は、性的刺激により環状グアノシン-リン酸（cGMP）の産生が促進され、陰茎海綿体への血流増加を介して勃起が誘発されます。PDE5活性を選択的に阻害することでcGMPの分解を防ぎ、PDE5とcGMPのバランスを調整した結果、陰茎海綿体の平滑筋の血管拡張作用が持続し、勃起機能の正常化が期待されます。
ビリトラの服用方法・使用方法
| 1回の用量 | 1錠（10mg） 1/2錠（20mg） 1/4~1/2錠（40mg） |
|---|---|
| 1日の服用回数 | 1回 |
| 服用間隔 | 24時間 |
| 服用するタイミング | 性行為1時間前 |
MIUビリトラは、10mg、20mg、40mgの３つの容量がありますが、まずは10mgから始めるのがスタンダードであり、日本人の場合は10mgでも満足な効果が期待できるとされています。
使用上の注意
- まず10mgを性行為約1時間前に服用し、十分な効果が感じられない場合には、用量を20mgまで増量可能です。
- 食事の影響は比較的受けにくいですが、服用前後の高脂肪食の喫食は避けてください。
- なるべく空腹時に服用しましょう。難しい場合は食後2時間以上空けての服用が望ましいです。
- アルコールの影響は比較的少ないものの、アルコールを飲み過ぎると十分な効果が得られない可能性があります。
- 40mgを使用される際はピルカッターで割って服用しましょう。あまった分は次回服用可能ですが、湿度や温度に配慮し子供の手の届かないところに保管しましょう。
ビリトラ40mg服用すれば高い効果が期待できるわけではない
日本では勃起不全患者 283 名を対象にバルデナフィル 5mg、10mg、20mgまたはプラセボを性交の1時間前に経口投与し12週間で評価した研究報告があります。バルデナフィルの容量が上がることで、効果が高まっていますが、10mgと20mgは用量においては2倍の差があるものの効果の差はあまりありません。
| 挿入成功率 | 総合改善効果 | |
|---|---|---|
| プラセボ群 | 33.4% | 35% |
| 5 mg 群 | 63.5% | 73% |
| 10 mg 群 | 78.5% | 85% |
| 20mg 群 | 79.3% | 86% |
つまり、40mgを服用すれば高い効果が期待できるわけではありません。しかし、難治性ＥDの方に対して行われた研究では10mgよりも20mgを服用した方に対して高い効果が見られているため、10mgで満足いく効果が見られなかった場合においては上限20mgとして服用すると良いでしょう。
MIU日本では40mgの服用は推奨されていません。しかし、40mgを購入し、ピルカッターで割って服用することで、コストを大幅に抑えながら継続して服用できます。
ビリトラの警告・禁忌・副作用
警告
硝酸薬およびNO供与薬との薬物相互作用により、強い降圧作用が発現し、重篤な低血圧を引き起こす危険性があります。加えて、心筋梗塞等の重大な有害事象の発生リスクも想定されるため、心血管系疾患の有無を確認しておきましょう。
禁忌
- バルデナフィルの成分に対し過敏症の既往歴のある方
- 心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる方
- 先天性のQT延長（QT延長症候群）のある方
- 脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内にある方
- 重度の肝障害のある方
- 血液透析が必要な腎障害のある方
- 低血圧（安静時収縮期血圧＜90mmHg）又は治療による管理がなされていない高血圧（安静時収縮期血圧＞170mmHg又は安静時拡張期血圧＞100mmHg）のある方
- 不安定狭心症のある方
- 網膜色素変性症のある方
副作用
血流増加に伴い頭痛、顔面紅潮、鼻閉、消化不良、視覚障害などの症状が発現することがあります。これら以外にも服用後に何らかの異常が認められた場合には、速やかに服用を中止し、医師による診察を受けてください。
ビリトラの他の薬との相互作用
併用しないこと
ビリトラと併用により副作用を増強させる可能性のある薬剤
- 硝酸剤あるいは一酸化窒素（NO）供与剤
ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等
- リオシグアト、CYP3A4を阻害する薬剤
（リトナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、ロピナビル・ダルナビルを含有する製剤、内服薬のケトコナゾール、イトラコナゾール、コビシスタット）
- ダルナビルを含有する製剤
（プリジスタ、 プレジコビックス、シムツーザ）
不整脈の発症、悪化につながる可能性のある薬剤
- キニジン、プロカインアミド、ジソピラミド（経口剤）、シベンゾリン、ピルメノール、アミオダロン（経口剤）、ソタロール
併用に注意すること
- CYP3A4を阻害する薬剤マクロライド系抗生物質（エリスロマイシン等）
ビリトラのAUCが4倍に増加し、Cmaxが3倍に上昇するとの報告があります。
- ビカルタミド
ビリトラの血漿中濃度が上昇するおそれがあります。
- CYP3A4を誘導する薬剤リファンピシン等
ビリトラの血漿中濃度が低下するおそれがあります。
- カルペリチド
併用により、降圧作用が増強するおそれがあります。
- α遮断薬 テラゾシン、 タムスロシン等
併用により、症候性低血圧があらわれる おそれがあるので、α遮断薬と併用する場合には、α遮断薬とビリトラの服用間隔を考慮する必要があります。
ビリトラの注意事項
- 10mgの用量から始める
- 安価で継続したい場合には高容量を購入しピルカッターで割って服薬4時間以上の勃起の延長、または持続勃起（6時間以上持続する痛みを伴う勃起）が、見られたら服用を中止する
- めまいや視覚障害から注意散漫になる可能性があるため、自動車の運転や機械の操作に従事する場合には注意する
ビリトラのよくある質問
メタボでもビリトラを飲めばEDが良くなりますか？
ED治療薬を飲むだけでなく、肥満を解消することによって勃起不全が改善する事例があります。また、体脂肪率が高いとピリドラの効果が現れにくくなることもあるため、生活習慣の改善もしてみましょう。
MIU生活習慣に関係することの改善をしつつ、ED治療薬も併用していくことで勃起改善をスムーズに行えます。
他のED治療薬も飲んだことがあるので、最初から高容量を服用してもよいでしょうか？
ED治療薬の服薬経歴があったとしても、バルデナフィルが初めての場合にはまずは10mgから開始していただいて様子を見ましょう。そこで問題なければ、ご自身の効果を感じられる用量で飲んでいただくことが可能です。
性行為前に飲み忘れた場合、気づいたときに多めに飲んでも良いですか？
ビリトラは、20mgまで増量可能ですが、効果発現時間にはそれほど違いがないので、飲み忘れたからと言っていきなり40mgと高容量で服用することは危険です。20mgまでの用量を守るようにしてください。
ビリトラの体験談、口コミ・効果・感想（レビュー）
当サイトが独自に取材したビリトラの体験談レポートもございますので、あわせてご覧ください。