ジマリス(ED治療薬:シアリス ジェネリック)
ED治療薬のジマリスは、シアリスのジェネリック医薬品で、英国のジマーファーマ(Zimmar Pharma)社によって製造されています。ジマリスは最大36時間という長時間効果が持続するため、「ウィークエンドピル」とも呼ばれ、自然な雰囲気からの性行為を大切にしたい方におすすめです。
また、食事の影響も受けにくいという特性から、日常生活に無理なく取り入れられるのが魅力のED治療薬です。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Atsu薬剤師資格をもち、現在でも調剤薬局で勤務しています。また医療雑誌の編集にも携わっております。
さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
※本ページの初稿は薬剤師が執筆しております。メドノア編集部が必要に応じて加筆・修正を行いますが、その際も情報の正確性と信頼性を損なわないよう細心の注意を払っています。
ジマリスの概要
- 36時間にわたって効果が続き、タイミングを気にせず自然な性生活が可能
- パッケージと説明書が日本語表記で初めての方でも安心
- ジェネリック医薬品なので、シアリス(先発薬)よりも低価格で購入できる
ジマリスはタダラフィルを有効成分とするシアリスのジェネリック医薬品です。シアリスと同様の勃起促進効果を持ちながら、より手頃な価格でED(勃起不全)治療が可能です。
他のED治療薬と違い、ジマリスは効果が36時間持続するため、前日に服用しても翌日まで効果が続きます。これにより「効くかどうか」という不安から解放され、より自然な性交渉が期待できます。
心理的な要因によるEDに悩む方にも適しており、服用のタイミングを気にせず自然な流れで性生活を楽しめます。また、日本語表記の説明書とパッケージで、ED治療薬の使用経験が少ない方でも安心して使用できます。
先発薬開発にかかる研究費が不要なジェネリック医薬品の特性を活かし、シアリスの約3分の1の価格で提供されているため、継続使用にも経済的です。
| 商品名 | ジマリス |
|---|---|
| 内容量 | 4錠 |
| 効果・効能 | 勃起不全(ED)の改善 |
| 有効成分 | タダラフィル 20mg |
| 副作用 | 頭痛、ほてり、鼻づまり、消化不良、視覚異常など |
| 形状・剤形 | 錠剤 |
| ブランド | ジマーファーマ(Zimmar Pharma)社 |
ジマリスはこんな方におすすめ
- パッケージと取り扱い説明書が日本語表記であることを重視する方
- 初めてED治療薬を試す方(4錠単位から試せる)
- 夜間の活動が多い方:(夕方に服用しても翌日朝までしっかり効果が持続する)
- 精神的な不安からEDになりやすい方
- ゆったりとしたペースで愛を育みたい方
ジマリスの有効成分について
ジマリスの有効成分であるタダラフィルは、PDE5(ホスホジエステラーゼ5型)という酵素の働きを阻害します。PDE5阻害作用によって、血管拡張作用のあるcGMPが分解されにくくなり、陰茎への血流が増加した結果、自然な性的刺激に反応してスムーズな勃起を促します。
ジマリスの有効成分タダラフィルは、他のED治療薬と比較して体内での半減期が長く、約17.5時間のため、治療効果が持続する薬です。
ジマリスの効果・効能
- 勃起不全(ED)の改善
- 持続的な勃起力の向上
- 満足度の高い性生活のサポート
ジマリスは有効成分のタダラフィルの働きにより、陰茎海綿体への血流が増加し、充分な勃起と維持が可能です。
服用後約1時間で効果が現れ始め、約3時間で効果がピークに達します。最大の特徴は効果の持続時間が約24〜36時間と長いことです。この特性により、性行為のタイミングを厳密に計画する必要がなく、より自然な性生活を送れます。
ジマリスの服用方法・使用方法
| 1回の用量 | 1/2錠または1錠 |
|---|---|
| 1日の服用回数 | 1回 |
| 服用間隔 | 24時間 |
| 服用するタイミング | 性行為の約1時間前 |
Atsu服用の基本は水またはぬるま湯での服用です。アルコール飲料との併用は避けてください。
標準用量は10mg(0.5錠)からの開始をお勧めしていますが、効果や副作用の出方に応じて、最大20mg(1錠)まで調整可能です。
ただし、1日1回を超える服用は行わず、次回服用までは必ず24時間以上の間隔を空けることが、副作用リスク軽減のために重要です。
タダラフィル製剤の特性として、バイアグラなど他のPDE5阻害薬との併用は血圧低下などの危険性があるため絶対に避けてください。
ジマリスは多くのED治療薬と異なり、食後でも効果の減弱が少ないため服用タイミングの自由度が高いのが特徴です。
ただし、脂質含有量が非常に多い食事(例:揚げ物中心の食事、ラーメンのこってりスープなど)を摂取した直後は、有効成分の吸収速度が遅延する可能性があります。
効果発現を確実にするためには、高脂肪食後は1〜2時間程度間隔を空けての服用をお勧めしています。
使用上の注意
- ニトログリセリンなど硝酸剤を使用中の方は絶対に服用しないでください
- 重度の肝障害や腎障害がある方は服用を避けてください
- 服用後に急激な視力低下などの視覚異常を感じた場合は、直ちに服用を中止してください
- 勃起が4時間以上続く場合(持続勃起症)は医療機関を受診してください
ジマリスの臨床的有効性について
ジマリス(タダラフィル製剤)の有効性については、先発薬であるシアリスの日本国内での臨床試験データから客観的に評価できます。
タダラフィルとプラセボ(有効成分を含まない対照薬)を比較した試験で性交時の挿入成功率を主要評価項目として測定した結果、タダラフィル投与群では統計学的に有意な改善が認められています。
特に推奨最大用量である20mg投与群では、82.1%の患者様が性交時の挿入に成功し、そのうち68.4%が十分な勃起持続時間を得られたと報告されています。
ジマリスは先発薬と同一の有効成分(タダラフィル)を同一量含有しているため、生物学的同等性の観点から同等の臨床効果が期待できます。ただし、反応には個人差があるため、初回は10mgから開始し、効果と忍容性を評価した上で用量調整をご検討いただくことをお勧めしています。
ジマリスの警告・禁忌・副作用
警告
- 心血管系疾患で治療中の方はジマリスの服用をおすすめできません。
- 勃起が4時間以上持続する場合(持続勃起症/プリアピズム)は、すみやかに医療機関を受診してください
禁忌
- 硝酸剤(ニトログリセリンなど)やNO供与剤を服薬中の方
- 重度の肝障害または腎障害がある方
- 不安定狭心症の方
- 3ヶ月以内に心筋梗塞を発症した方
- 6ヶ月以内に脳梗塞、脳卒中を発症した方
- 低血圧(血圧90/50mmHg未満)または高血圧(血圧170/100mmHg以上)の方
- 網膜色素変性症などの遺伝性の網膜疾患がある方
副作用
- 頭痛、ほてり、胸やけ、鼻づまりなど
- めまい
- 筋肉痛
- 背中などの痛み
- 視覚異常
- 急激な視力低下や聴力低下
多くの副作用は一過性で軽度であり、服用を継続するうちに軽減することが多いです。ただし、症状が重い場合や長く続く場合は服用を中止してください。
Atsuジマリスは、心血管系の病気の方にとって重大なリスクをもたらす可能性があります。
特に狭心症や心不全などの症状がある方が服用した場合、血管拡張作用によって急激な血圧低下が起こり、生命に関わる重篤な状態に陥ることがあります。
このため、硝酸薬(ニトログリセリンなど)を服用されている患者さんには絶対に使用できない「禁忌」薬剤となっています。
もうひとつ特に注意すべき副作用として、プリアピズム(4時間以上持続する異常な勃起状態)があります。
この症状は深刻に思えないかもしれませんが、放置すると陰茎組織に不可逆的な損傷を引き起こす恐れがあります。痛みの有無にかかわらず、4時間以上の勃起が続く場合は、すぐに医療機関を受診してください。
ジマリスの他の薬との相互作用
併用しないこと
- 硝酸剤およびNO供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビドなど)
- リオシグアト(アデムパス)
- 他のED治療薬(バイアグラ、レビトラなど)
併用に注意すること
- 降圧剤(α遮断薬、Ca拮抗薬など):血圧低下作用が増強される可能性があります
- CYP3A4阻害薬(抗真菌薬のイトラコナゾール、エリスロマイシンなどの抗生物質):タダラフィルの血中濃度が上昇し、副作用が強まる可能性があります
- グレープフルーツジュース:タダラフィルの血中濃度を上昇させる可能性があります
薬の相互作用は重大な健康リスクを引き起こす可能性があります。他の薬剤を服用中の場合は、ジマリスとの併用の前に必ず主治医に確認するか、薬剤師に相談することをおすすめします。
ジマリスの注意事項
- 半減期が長いため1日1回までの服用とし、次の服用までは24時間以上空けてください
- 服用後、目が見えにくくなったり、目の痛みを感じた場合は直ちに服用を中止してください
- 肝機能や腎機能に問題がある方は、用量調整が必要な場合があります
- 効果発現まで1時間程度かかりますので、性行為の計画を立てる際は考慮してください
Atsuジマリスは主にCYP3A4という肝臓の代謝酵素で分解されるため、この酵素を阻害する薬剤との併用では血中濃度が上昇し、副作用リスクが高まります。
イトラコナゾールやケトコナゾールなどのアゾール系抗真菌薬、エリスロマイシンやクラリスロマイシンなどのマクロライド系抗生物質との併用では注意が必要です。
また、タムスロシンやシロドシンなどの前立腺肥大治療薬との併用では、それぞれの降圧作用が増強され、急激な血圧低下を招くことがあります。
これらの薬剤を服用している場合は、ジマリスとの服用間隔を6時間以上空けることが推奨されます。
アムロジピンやニフェジピンなどのカルシウム拮抗剤も同様に血圧低下作用が増強されるため、服用のタイミングに注意が必要です。
ウィークエンドピルとして長時間効果が期待できるジマリスですが、有効成分のタダラフィルは半減期が約17.5時間と長いため、副作用や相互作用に注意してください。
特に高齢者や腎機能・肝機能が低下している患者では、タダラフィルの排泄が遅延するため、より慎重な投与間隔の調整が必要となります。
ジマリスのよくある質問
ジマリスは初めてED治療薬を使用する方でも安心して服用できますか?
ジマリスは初めてED治療薬を使用される方にも適しています。タダラフィルは効果の持続時間が長いため「効くかどうか」という心理的プレッシャーが少なく済みます。初回は10mgから開始し、効果や副作用の様子を見ながら調整することをお勧めします。
また、ジマリスはパッケージや説明書も日本語で安心して服用することができ、4錠単位で購入することができるため、効くかどうか不安な方にもおすすめです。
ジマリスを週末だけ定期的に服用しても問題ないですか?
ジマリスは24〜36時間持続するのが特徴です。そのため、金曜夜に服用すれば、土日を通して効果が持続するため、週末の性生活を充実させたい方に人気があります。
定期的な服用による身体への依存性はなく、必要な時だけの服用で問題ありません。ただし、1日1回までの使用にとどめ、連日の服用は避けてください。
ジマリスで副作用が出た場合は、どのように対処すればよいですか?
頭痛やほてりなどの一般的な副作用は、通常自然に回復します。
ただし、症状が長時間続く場合や、胸痛・視力の大幅な低下などの重篤な症状が現れた場合は、服用を中止し、医療機関に相談することをおすすめします。持病をお持ちの方は、主治医に服用の可否を事前に確認しておくとより安心です。