メラケアフォルテクリーム(シミ消し・美白:ハイドロキノン+トレチノイン+モメタゾン)
メラケアフォルテクリームは、メラニンの生成を抑えるハイドロキノン、肌のターンオーバーを促進するトレチノイン、抗炎症作用のあるモメタゾンフランカルボン酸エステルを1本に配合したクリームです。これら3つの有効成分がバランスよく作用してニキビやシミを改善します。
メラケアフォルテクリームの効果や副作用が気になる方に向けて、効果や使用方法、副作用や注意点について解説します。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Nami総合病院での院内薬剤師として勤務。主に救急や外科系の患者を担当しておりました。現在はその経験を活かして、医療系記事の執筆を担当しております。
さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
※本ページの初稿は薬剤師が執筆しております。メドノア編集部が必要に応じて加筆・修正を行いますが、その際も情報の正確性と信頼性を損なわないよう細心の注意を払っています。
メラケアフォルテクリームの概要
- 3種類の有効成分を配合したクリーム
- 臨床試験で高い改善効果(85%)が認められた有効成分を使用
- 全身のシミや黒ずみにも効果を示す
メラケアフォルテクリームはハイドロキノン、トレチノイン、モメタゾンフランカルボン酸エステルという3つの有効成分を含んだ医療用クリームです。米国の臨床試験において、有効成分であるハイドロキノンとトレチノインを12週間使用した結果の肝斑色素沈着が85%改善された報告があり、有効性が確認されています。
また、顔のみでなくデリケートゾーンなどの黒ずみにも効果があり、誰にも見られることなく自宅でのケアも可能です。
| 商品名 | メラケアフォルテクリーム |
|---|---|
| 内容量 | 25g |
| 効果・効能 | シミ・そばかす・肝斑・色素沈着 |
| 有効成分 | ・ハイドロキノンUSP 4.0% w/w ・トレチノインUSP 0.025% w/w ・モメタゾンフランカルボン酸エステルIP 0.1% w/w |
| 副作用 | 皮膚の乾燥、刺激感 赤み、皮むけ、かゆみ、湿疹など |
| 形状・剤形 | クリーム剤 |
| ブランド | アジャンタファーマ |
メラケアフォルテクリームはこんな方におすすめ
- シミや肝斑、そばかすが気になる方
- 化粧品では満足いく効果が得られず、自宅で本格的なケアを行いたい方
- デリケートゾーンの黒ずみにお悩みの方
メラケアフォルテクリームに含まれるハイドロキノンとトレチノインを併用した臨床試験では、肝斑色素沈着の改善効果が確認されています。トレチノイン・ハイドロキノン療法に近いケアを行えるため、自宅でより本格的なケアを行いたい方におすすめです。
また、デリケートゾーンの黒ずみにも使用可能です。これまで病院で診察を受けるのに抵抗があった方も手軽にケアを行えます。
Namiトレチノイン・ハイドロキノン療法は、皮膚科でも行われている治療のうちのひとつです。トレチノインやハイドロキノン単体でも有効性が示されていますが、併用した方が有効性や信頼性が高いとされています。
また、トレチノイン・ハイドロキノン・ステロイドの3剤併用療法をアジア人の肝斑の方に使用した研究では、ハイドロキノン単独と比べて高い治療効果も報告されています。
ステロイドの成分は異なりますが、メラケアフォルテクリームにはこの3剤と同様の有効成分が含まれており、自宅でも本格的なケアが可能です。
メラケアフォルテクリームの有効成分について
メラケアフォルテクリームは、インドのアジャンタファーマ社によって製造されています。有効成分はハイドロキノン、トレチノイン、モメタゾンフランカルボン酸エステルの3つです。
ハイドロキノンがシミの原因であるメラニンの合成を抑え、トレチノインが肌のターンオーバーを促進してシミを改善させます。ハイドロキノンやトレチノインは肌の炎症が起きやすいため、抗炎症成分であるモメタゾンフランカルボン酸エステルも同時に配合しています。
メラケアフォルテクリームの効果・効能
- シミ
- そばかす
- 肝斑
- 色素沈着
ハイドロキノンの主な作用は、シミの原因であるメラニンの生成に必要なチロシナーゼという酵素をブロックしてメラニンの合成を抑えることです。また、メラニンを生成する細胞自体を減少させる働きも持っています。トレチノインは皮膚の表皮細胞の増殖と分化を促進し、肌のターンオーバーを促します。
モメタゾンフランカルボン酸エステルは、日本でも使用されているステロイド外用剤の一種で、肌の炎症を抑える作用があります。これら3つの成分が作用して、シミやそばかす、色素沈着に対して効果をあらわすのです。
メラケアフォルテクリームの使用方法
| 1回の用量 | 適量 |
|---|---|
| 1日の使用回数 | 1回 |
| 使用するタイミング | 就寝前の洗顔後 |
使用上の注意
- 塗る箇所と手を清潔にしてから使用しましょう
- 使用するタイミングは、就寝前の洗顔後をおすすめします
- 薄く塗り広げるように塗りましょう
- 目や口の周り、粘膜への使用は避けてください
- 初めて使う際は、背中や二の腕の内側など肌の目立たない箇所へ少量のクリームを塗り、パッチテストを行ってください
- 使用後は、手についたクリームを洗い流しましょう
- 直射日光、高温多湿を避けて、涼しい場所で保管してください
- こどもの手の届かない場所に保管しましょう
メラケアフォルテクリームの警告・禁忌・副作用
警告
該当なし
禁忌
- 有効成分であるハイドロキノン、トレチノイン、モメタゾンフランカルボン酸エステルに対し過敏症の経験がある方
- 妊娠中、または妊娠の可能性がある方
- 授乳中の方
NamiトレチノインはビタミンA誘導体とも呼ばれ、ビタミンAであるレチノールの50〜100倍の生理活性を持ちます。
ビタミンA誘導体は、使用すると胎児への奇形リスクが高まるおそれがあるため、妊娠中や妊娠の可能性がある方はメラケアフォルテクリームの使用を控えましょう。
また、以下に該当する方は安全性が確立されていません。使用前に医師に相談することをおすすめします。
- 65歳以上の方
- 小児
副作用
以下のような副作用が皮膚にあらわれる可能性があります。
- 乾燥
- 刺激感
- 皮むけ
- 赤み
- かゆみ
- 湿疹
メラケアフォルテクリームの他の薬との相互作用
併用しないこと・併用に注意すること
- 特にありません
Namiメラケアフォルテクリームと併用が禁止されている薬は特にありません。
しかし、他の塗り薬を併用している方は、併用すると効果が弱まる、予期せぬトラブルが出現するおそれがあります。心配な方は使用前に相談しましょう。
メラケアフォルテクリームの注意事項
- 使用中は紫外線の影響を強く受けます。日焼け止めを必ず使用してください
- 肌が乾燥しやすくなるため、保湿ケアを十分に行いましょう
- 目や口の周り、粘膜への使用は避けてください
- 炎症が強く、感染が起こっている部分への使用は症状が悪くなるおそれがあるため控えてください
Namiメラケアフォルテクリームに含まれているモメタゾンフランカルボン酸エステルは、ステロイド外用剤の一種です。
ステロイドは皮膚の免疫機能を抑える働きがあるため、紫外線の影響を受けやすく色素沈着を強めるおそれがあります。
ハイドロキノンやトレチノインも紫外線の影響を受けやすいので、紫外線対策をしっかりと行いましょう。
特に顔での薬剤の吸収率は高く、長期間使用すると副作用のリスクが高まります。3ヶ月以上使用しても改善が見られない場合は使用を控えましょう。
メラケアフォルテクリームのよくある質問
メラケアフォルテクリームはどれくらいで効果があらわれますか?
多くの場合は使用してから1〜2週間ほどで変化があらわれます。これは、有効成分のうちのトレチノインの作用によって肌のターンオーバーが活性化されるためです。しかし、効果には個人差があります。
使用中に注意すべき点はありますか?
使用期間中は、紫外線の影響を強く受けます。そのため、日焼け止めを塗る、帽子をかぶるなどの紫外線対策を行いましょう。また、肌が乾燥しやすくなるため保湿ケアも十分に行ってください。
また、使用を始めてから1〜2週間は皮膚の乾燥や刺激感が強くあらわれる場合があります。多くは一過性のものと考えられるので保湿ケアを十分に行い様子をみましょう。しかし肌の状態が改善されない場合は使用を控え、必要に応じて医師に相談してください。
使用期限が過ぎたものは使ってもよいですか?
使用期限が過ぎたものは使わないでください。有効成分が変質し、予期せぬ副作用が起きるおそれがあります。使用期限が過ぎていなくても、高温多湿の環境でで保管された場合、有効成分が変質する可能性があるため、使用を控えましょう。