ケアプロスト(まつ毛育毛剤:ルミガン ジェネリック)
ケアプロストは、有効成分であるビマトプロストを含む医薬品で、まつげの成長を促進します。元々は緑内障治療薬として開発されたルミガンと同じ有効成分を使ったジェネリック医薬品で、ルミガンのジェネリック医薬品のなかでも最も知名度が高く人気です。
臨床試験では、まつげの長さを約24%、太さを45%アップさせるなど、まつげ全体の長さ・太さ・ボリューム・色(濃さ)の改善が確認されています。こうした効果により、「人工的なまつげ美容法」に頼らず自然で美しい目元を演出できる点が支持されています。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Yuu総合病院で院内薬剤師として勤務し、糖尿病病棟の担当や患者さん向けの講座開催を経験しました。その後は調剤薬局にて在宅訪問や無菌調剤にも携わり、幅広い現場での知識と実践を積んでいます。
また、食と健康のつながりを深めるため薬膳アドバイザーの資格も取得しています。
さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
※本ページの初稿は薬剤師が執筆しております。メドノア編集部が必要に応じて加筆・修正を行いますが、その際も情報の正確性と信頼性を損なわないよう細心の注意を払っています。
なお、ケアプロストの体験談レポートもございますので、あわせてご覧ください。

ケアプロストの概要
- まつげの長さ・太さ・濃さが改善できる
- 1本で1ヶ月分の使用が目安
- 医学的根拠のある有効成分
- ルミガンなどの先発品と同じ成分・濃度
- ルミガンのジェネリックのなかでも知名度が高く人気
- 人工的なまつげ美容法やつけまつげとは異なり、自然な目元の演出が可能
- 個人輸入で通院コストを大幅に節約できる
ケアプロストは、まつげ貧毛症やまつげ美容目的での使用が広がっている医薬品です。ケアプロストによるまつげの育毛効果は臨床試験で証明されており、安心して利用することができます。
販売元のSun Pharma(サンファーマ)はインド・ムンバイに本社を置く世界的な製薬メーカーで、ジェネリック医薬品をはじめさまざまな医療用医薬品を開発・製造しています。
創業以来、世界100カ国以上で医薬品を供給しており、品質管理・研究開発にも力を入れることで国際的な信頼を得ている企業です。日本国内にも法人を持ち、医薬品事業を展開しています。
| 商品名 | ケアプロスト(Careprost) |
|---|---|
| 内容量 | 3mL |
| 効果・効能 | まつげ貧毛症の改善・まつげの育毛・緑内障治療 |
| 有効成分 | ビマトプロスト 0.03%(0.3mg/mL) |
| 副作用 | 色素沈着、充血、かゆみなど |
| 形状・剤形 | 液状(点眼・塗布剤) |
| ブランド | Sun Pharma(サンファーマ) |
ケアプロストはこんな方におすすめ
- まつげの長さや濃さが不足していると感じる方
- 「まつげエクステ」や「つけまつげ」の手間や違和感を避けたい方
- なるべくナチュラルで美しい目元を求める方
- コストを抑えつつ医薬品使用でのまつげ育毛効果を得たい方
ケアプロストの有効成分について
ケアプロストに含まれる有効成分「ビマトプロスト」は、もともと緑内障や高眼圧症治療薬(点眼薬)として広く使われているもので、まつげの毛包に作用して毛周期の成長期を延長します。これにより、まつげが長く・太く・濃くなるという育毛効果を得ることが可能です。
ビマトプロストは、緑内障治療薬「ルミガン」や睫毛貧毛症治療薬「グラッシュビスタ」と同じ成分・同濃度(0.03%)が使用されており、まつげの育毛では両者と同等の効果が期待できます。
ケアプロストの効果・効能
- 睫毛貧毛症の治療
- まつげの長さ・太さ・濃さのアップ
- 自然な目元のボリュームアップ
ビマトプロストは「新しいまつげを生やす」作用はなく、現在生えているまつげの成長を促進し、約3〜4ヶ月で目に見える効果が実感できるのが特徴です。使用を中止すると、約2ヶ月後に元の状態に戻ります。
Yuuケアプロストは、緑内障の治療に使われている「ルミガン」と同じ成分(ビマトプロスト)、同じ濃度(0.03%)のジェネリック医薬品です。効果は同等ですが、価格面でのメリットがあります。
1日1回、決められた量を正しく使用することで、副作用を減らせます。逆に多くぬったり何度もぬったりすると、まぶたの黒ずみや充血などのトラブルが起こりやすくなるので注意しましょう。
ケアプロストの服用方法・使用方法
| 1回の用量 | 両目に1滴ずつ(片目につき1滴) |
|---|---|
| 1日の服用回数 | 1回まで |
| 服用間隔 | 必ず24時間空ける |
| 服用するタイミング | 就寝前 |
使用上の注意
- ビマトプロストに過敏症の既往歴がある方は使用できません
- 下まつげや目に直接入れないようにしてください
- コンタクトレンズを使用の方は、塗布後15分以上時間を空けてから装着してください
- 1日1回の使用を守り、1日2回以上の使用はしないでください
- 塗り忘れた場合は翌日まで待ってから再度塗布します
- 薬液が目に入った場合はすぐに洗い流し、異常があれば医療機関で受診してください。
- 虹彩色素沈着や眼周囲の多毛化が起きる場合があります
- 角膜疾患(角膜ヘルペス、角膜上皮障害)を持つ方は慎重に使用することが必要です
- 片眼のみ使用の場合、左右眼で色調差が生じることがあります
- 妊婦、授乳婦、眼手術歴のある方は使用前に医療機関に相談してください
ケアプロストの使い方
塗布のタイミング
- ケアプロストは夜の寝る前に塗布します。洗顔やメイク落とし、スキンケアは事前に済ませ、手指や目元を清潔にしてください。
- コンタクトレンズを使用している方は、塗布前に外します。
塗布方法
- 専用のアプリケーター(塗布用まつげブラシ)を用意します。綿棒などでの代用は塗布量の調節が難しく副作用の原因になるため避けてください。
- アプリケーターの先端にケアプロストを1滴だけ垂らし、薬液を染み込ませます。
- アイラインを引くイメージで、上まつげの根元を目頭から外側に向かってなぞるように塗布します。
- 下まつげに塗る必要はありません。睡眠中に自然と薬液が行き渡ります。
塗布後のケア
- まぶたや皮膚に薬液が付着した場合は、清潔なティッシュやタオルで優しく拭き取ります。
- 使用済みのアプリケーターは使い捨てにし、新しいものを使用してください。
Yuuまつげ以外の皮膚にケアプロストの液が付着すると、その部分でメラニンの生成が促され色素沈着(黒ずみ)が起こるリスクがあります。
そのため、目の周りの皮膚に薬液が付かないよう、あらかじめ保護するのがおすすめです。
例えば、目の周囲にワセリンなどの保護剤を薄く塗る方法があります。ワセリンにより余分な薬液が皮膚に触れるのを防ぎ、安心して安全に使うことが可能です。
ケアプロストの警告・禁忌・副作用
警告
- 虹彩や眼瞼への色素沈着(メラニン増加)による色調変化、眼周囲の多毛化が起こることがある。これらは使用継続で進行し、使用中止で停止するが、虹彩色素沈着は中止後も消失しない場合がある。
- 片眼のみに使用した場合、左右眼で虹彩の色調差が生じる可能性がある。
- 角膜上皮障害(点状表層角膜炎、糸状角膜炎、角膜びらん)が発生する場合があり、しみる・かゆみ・眼痛などが持続する場合は受診を推奨。
- 閉塞隅角緑内障の方への使用経験がないため、慎重投与が必要。
- 点眼後に一時的な霧視が現れることがあり、症状回復まで運転や機械操作は控えること。
禁忌
- ビマトプロスト成分に対し過敏症の既往歴のある方。
副作用
主なもの(発症頻度5%以上)
- 結膜充血
- 眼そう痒症
- 眼瞼色素沈着
- 角膜びらん
その他(1〜5%未満、0.1〜1%未満の頻度で)
- 結膜炎、結膜浮腫、結膜出血
- 眼瞼浮腫、眼瞼紅斑、眼瞼そう痒症
- 眼瞼障害、眼脂、点状角膜炎
- 眼刺激、霧視、眼の異常感(違和感、べとつき感)
- くぼんだ眼、尿潜血、CK増加など
- 結膜色素沈着、眼瞼炎、眼瞼下垂、涙液分泌低下
- 霰粒腫、マイボーム腺梗塞、糸状角膜炎、角膜血管新生
- 虹彩炎、眼乾燥、眼の灼熱感、眼痛、羞明、白内障
- 眼精疲労、視力低下、視覚障害、眼球運動失調、眼圧上昇
- 狭心症発作、高血圧、胃不快感、口唇疱疹、浮動性めまい、頭痛、胸痛、耳鳴
- 白血球数増加、ALT(GPT)、γ-GTP増加
- ぶどう膜炎、黄斑浮腫、乾性角結膜炎、流涙、咳嗽(頻度不明)
Yuuケアプロストの使用により、虹彩(黒目の部分)の色が濃くなることがあります。これは、ケアプロストの影響で虹彩にあるメラニン色素が増えたためで、「虹彩色素沈着」と呼ばれます。
日本人のように元々虹彩の色が暗い方でもこの変化が見られ、長く使い続けると色が濃くなった部分が消えずに残る場合があります。
この副作用は身体に害があるわけではありませんが、見た目の変化として気になることがあるため注意しましょう。
ケアプロストの他の薬との相互作用
併用しないこと
- 併用禁止薬剤(併用禁忌)は特に設定されていません。
併用に注意すること
- プロスタグランジン系点眼剤(ラタノプロスト含有点眼剤など)
併用により稀に眼圧上昇が報告されており、作用の減弱や副作用の増強が起こる可能性があります。
ケアプロストの注意事項
- 効果の維持には継続使用が必要です。塗布中止後2ヶ月前後で元の状態に戻ります
- 保管は高温多湿・直射日光を避け、こどもの手が届かない場所にしてください
- 使用期限を厳守し、期限切れは使用しないでください
ケアプロストのよくある質問
ケアプロストのまつげ育毛効果はいつ頃から実感できますか?
ケアプロストは通常、使用を始めてから1〜4ヶ月ほどでまつげの成長効果を実感できます。なかでも、4カ月間の継続使用で効果がピークに達するとされ、まつげの長さや太さ、濃さが最も改善される時期です。
1本でどれくらいの期間使えますか?
3ml入りの1本、1日1回の使用頻度で約1か月間使用できます。
ケアプロストは眉毛にも使用できますか?
眉毛にもケアプロストを使用することは可能ですが、現在のところ正式な臨床データはありません。ただし、有効成分であるビマトプロストは、毛包を活性化する作用があり、まつげと同様に眉毛の成長促進にも効果が期待できると考えられます。
使用する際は、薬液が眉以外の肌に付着しないように、皮膚の周囲にワセリンなどで保護することが推奨されます。これにより、色素沈着などのリスクを減らすことが可能です。
ケアプロストの使用をやめたらどうなりますか?
使用を中止すると、徐々にまつげの成長効果は減少し、元の状態に戻ります。色素沈着などの副作用は、肌のターンオーバー(約28日〜56日)によって自然に改善されることが多いです。ただし、残る場合もあるので注意が必要です。
ケアプロストの体験談
当サイトが独自に取材したケアプロストの体験談レポートもございますので、あわせてご覧ください。
