ダパリル(ダイエット・糖尿病薬/フォシーガジェネリック)
ダパリルは、血中の余分な糖を尿と一緒に排出することで血糖値を下げる糖尿病治療薬です。低血糖に陥る心配が少なく、継続しやすいため、最近ではメディカルダイエット目的でも使用されています。体重管理を意識する方や生活習慣が気になる方に選ばれています。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Jun薬剤師資格取得後、CROにて臨床開発業務に従事。現在は複数の調剤薬局でエリアマネージャーを務めながら、医療系メディアにて記事執筆も担当しています。
さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
※本ページの初稿は薬剤師が執筆しております。メドノア編集部が必要に応じて加筆・修正を行いますが、その際も情報の正確性と信頼性を損なわないよう細心の注意を払っています。
ダパリルの概要
- フォシーガのジェネリック医薬品で、フォシーガよりも大幅に価格を抑えられる
- 食事の影響を受けにくいため、いつでも服用可能
- SGLT2(ナトリウム・グルコース共輸送体2)の働きを阻害し、腎臓での糖の再吸収を抑えることで、余分な糖を尿から排出する
- 低血糖リスクが比較的低く、継続して服用できるため、メディカルダイエットに用いられる
ダパリルは、2型糖尿病および1型糖尿病治療薬「フォシーガ」のジェネリックとして、インタス・ファーマシューティカルズが製造販売しています。インスリンに依存せず、尿中から糖を排出するため、低血糖リスクが低いです。食事の影響を受けにくく、1日1回の服用のため、手間がかからず継続しやすいです。
| 商品名 | ダパリル 10 |
|---|---|
| 内容量 | 1シート10錠 |
| 効果・効能 | 2型糖尿病および1型糖尿病の治療 慢性心不全の治療 慢性腎臓病の治療 |
| 有効成分 | ダパグリフロジン 10mg |
| 副作用 | 脱水症状(口渇、多尿、頻尿、血圧低下) 低血糖症状(頭痛、めまい、倦怠感) 尿路感染、性器感染 など |
| 形状・剤形 | 錠剤 |
| ブランド | インタス・ファーマシューティカルズ |
ダパリルはこんな方におすすめ
- 低血糖リスクを気にせずメディカルダイエットをしたい方
- 食事・運動療法だけでは血糖コントロールが難しい方
- 食事の影響を受けにくい、1日1回服用の薬を希望する方
- コストを抑えつつ、十分な効果と安全性のバランスを重視したい方
- 信頼できるメーカーによる、高品質なジェネリック医薬品を選びたい方
ダパリルの有効成分について
ダパリルは、2型糖尿病および1型糖尿病の治療に用いられるフォシーガと同じ、ダパグロフロジンという有効成分を含んだジェネリック医薬品です。ダパグロフロジンは、腎臓に存在するSGLT2を阻害することで、腎臓での糖の再吸収を抑え、尿中に余分な糖を排出させて、血糖値を下げる作用が期待できます。
インスリンに依存せずに血糖をコントロールできるため、低血糖のリスクが比較的低いです。
ダパリルの効果・効能
- 2型糖尿病よび1型糖尿病の治療
- 慢性心不全の治療(ただし、慢性心不全の標準的な治療を受けている方に限る)
- 慢性腎臓病の治療(ただし、末期腎不全または透析施行中の方を除く)
SGLT2の働きを阻害することで、腎臓での糖の再吸収を抑え、余分な糖を尿とともに排出します。インスリンに依存しない血糖コントロールは、低血糖のリスクが低く、安心して継続できるため、2型糖尿病・1型糖尿病の他にも、慢性心不全や慢性腎臓病の治療やメディカルダイエット目的でも使用されます。
SGLT2阻害薬には、心保護効果や腎保護効果もあるため、幅広い疾患の治療に役立てられている薬剤です。
JunSGLT2阻害薬は、糖尿病治療薬としては比較的新しい部類です。現在は、糖尿病治療に留まらず、慢性心不全や慢性腎臓病の治療にも用いられます。
フォシーガに関しては、慢性心不全は2020年11月に適応追加、慢性腎臓病は2021年8月に適応追加されました。
ダパリグロフロジンがメディカルダイエットに用いられる理由は、心保護効果や腎保護効果を兼ね備えているため、非常に安全性が高いことが関係しています。
ダパリルの服用方法・使用方法
| 1回の用量 | ・2型糖尿病・1型糖尿病 1/2錠から開始 (効果不十分な場合、1錠まで増量可能) ・慢性心不全・慢性腎臓病 1錠 ・メディカルダイエット 1/2錠〜1錠 ※ピルカッターなどで割って服用してください |
|---|---|
| 1日の服用回数 | 1回 |
| 服用間隔 | 24時間 |
| 服用するタイミング | 特に指定なし |
Junメディカルダイエットで服用する方は、半錠(5mg)ずつ使用する場合、1日あたりのコストは約99円となります。
当サイトの価格例では、1錠あたりの価格で比較すると、ダパリルの方がフォシーガよりも低価格です。(フォシーガ: 約240円/錠、ダパリル: 198円/錠)
さらに、ダパリルはまとめ買いによる割引が適用されるため、たとえば2ヶ月分60錠の購入で1錠あたり約133円まで抑えることが可能です。
そうすると、1日あたりのコストは約67円となり、経済的な負担を軽減できます。
使用上の注意
- 飲み忘れた場合は、気づいた時点で1回分を服用してください
- ただし、次の服用時間が近い場合は忘れた分は服用せず、次回分のみを服用してください
- 絶対に2回分を一度に服用しないでください
- 食事の影響を受けにくいため、いつでも服用可能です
- 毎日なるべく同じ時間に服用することで、血中濃度が安定しやすくなります
- 水またはぬるま湯で服用してください
ダパリルの禁忌・副作用
禁忌
- ダパグリフロジンに対し過敏症の既往歴がある方
- 重症ケトーシスの方
- 糖尿病性昏睡または前昏睡の方
- 重症感染症の方
- 手術前後の方
- 重篤な外傷がある方
- 重度の腎機能障害がある方
- 末期腎不全の方
- 透析施行中の方
副作用
- 脱水症状(口渇、多尿、頻尿、血圧低下など)
特に高齢者や利尿剤併用者は注意 - 低血糖症状(発汗、手足のふるえ、脱力感など)
症状が出た場合は、通常はショ糖を摂取すること
α-グルコシダーゼ阻害剤を併用している場合は、ブドウ糖を摂取すること - ケトアシドーシス(吐き気、嘔吐、腹痛、呼気のフルーツ臭など)
- 尿路感染
- 性器感染
ダパリルの他の薬との相互作用
併用に注意すること
- インスリン製剤
- スルホニルウレア剤
- チアゾリジン系薬剤
- ビグアナイド系薬剤
- α-グルコシダーゼ阻害剤
- 速効型インスリン分泌促進剤
- DPP-4阻害剤
- GLP-1受容体作動薬 など
血糖降下作用が増強され、低血糖のリスクが高まる可能性があります。
- β遮断薬
- サリチル酸剤
- モノアミン酸化酵素阻害剤 など
血糖降下作用が増強され、低血糖のリスクが高まる可能性があります。
- 副腎皮質ホルモン
- 甲状腺ホルモン
- アドレナリン など
血糖降下作用が減弱される可能性があります。
- ループ利尿薬
- サイアザイド系利尿薬 など
利尿作用が増強される可能性があります。
- 炭酸リチウム
リチウムの腎排泄が促進されることにより、血清リチウム濃度が低下する可能性があります。
ダパリルの注意事項
特に注意して服用する必要がある方
- 中等度の腎機能障害のある方
- 脱水を起こしやすい方(血糖コントロールが極めて不良、高齢者、利尿剤併用者など)
- 尿路感染、性器感染のある方、または繰り返している方
- 低血糖を起こすおそれのある以下の状態の方
脳下垂体機能不全または副腎機能不全
栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足または衰弱状態
激しい筋肉運動を行う方
過度のアルコール摂取者 - 肝機能障害のある方
- 妊婦または妊娠している可能性のある方
- 授乳中の方
- 小児
- 高齢者
基本的な注意事項
- 脱水症状(口渇、多尿、頻尿、血圧低下など)に注意し、適度な水分補給を心がけてください。
特に高齢者や利尿剤併用者は注意が必要です。 - 低血糖症状(発汗、手足のふるえ、脱力感など)が現れることがあります。
症状が出た場合は、通常はショ糖を摂取してください。
α-グルコシダーゼ阻害剤と併用している場合はブドウ糖を摂取してください。 - ケトアシドーシス(吐き気、嘔吐、腹痛、呼気のフルーツ臭など)が現れることがあります(特に1型糖尿病の方)。
- 性器感染や尿路感染のリスクが高まります。
- 過度のアルコール摂取は避けてください。
Jun低血糖症状があらわれた場合は、ショ糖またはブドウ糖を摂取しましょう。ショ糖とは、上白糖やグラニュー糖なので、飴や甘い清涼飲料水を摂ることで対処できます。
ブドウ糖が手元にない場合は、コンビニやドラッグストアで販売しています。
ダパリルのよくある質問
ダパリルはどんな薬ですか?
先発品フォシーガと同じ成分である、ダパグリフロジンが含まれる糖尿病治療薬です。低血糖リスクが低く、継続しやすいため、メディカルダイエットにも用いられます。
ダパリルはいつ飲めばいいですか?
食事の影響を受けにくいため、いつでも服用できます。毎日同じ時間に飲むことをおすすめしています。
なぜ体重が減るのですか?
尿中に余分な糖が排出されることで、体重を減らすことができます。
他の糖尿病薬と一緒に飲めますか?
事前に主治医と相談する必要がありますが、併用可能です。併用する際は、特に低血糖症状に注意が必要です。