トリキュラー(避妊薬・低用量ピル)
トリキュラーは、世界中で40年以上の実績を持つ低用量ピルで、避妊だけでなく月経トラブルやPMS(生理前症候群)のサポートにも期待されています。
メドノアでは、定期的に第三者機関による成分鑑定を実施し、偽造品混入を徹底的に防止しています。
下記の写真は、メドノアでお取り扱い中のトリキュラーに対する、成分鑑定結果と証明書になります。


また、本ページは薬剤師が執筆しております。

総合病院で院内薬剤師として勤務し、糖尿病病棟の担当や患者さん向けの講座開催を経験しました。その後は調剤薬局にて在宅訪問や無菌調剤にも携わり、幅広い現場での知識と実践を積んでいます。
また、食と健康のつながりを深めるため薬膳アドバイザーの資格も取得しています。
さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。

看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
※本ページの初稿は薬剤師が執筆しております。メドノア編集部が必要に応じて加筆・修正を行いますが、その際も情報の正確性と信頼性を損なわないよう細心の注意を払っています。
なお、トリキュラーの体験談レポート、口コミ・感想(レビュー)もございますので、あわせてご覧ください。


トリキュラーはこんな方におすすめ
- 月経周期を安定させたい方
- 確実な避妊を希望する方
- 生理痛やPMS(生理前症候群)に悩んでいる方
- 海外の信頼できる低用量ピルを探している方
- コストを抑えつつ、医師の指導のもとでピルを利用したい方
世界初の三相性低用量ピルとしての革新性
トリキュラーは、1979年にドイツのシエーリング社(現バイエル社)から発売された、世界で初めての三相性低用量ピルです。
三相性とは、1周期の中で3段階に異なるホルモン量の錠剤を服用する設計のことを言います。
そのため、自然なホルモンバランスを再現し、副作用を抑えながら高い避妊効果を実現しています。
ホルモン量を抑えながら月経周期をコントロール
従来のピルでは副作用やホルモンバランスの乱れが課題でしたが、トリキュラーは女性ホルモンの配合量を可能な限り少なくしつつ、月経周期の安定化と避妊効果を両立しました。
28日周期で規則的な生理を促し、生理不順や生理痛、PMSの緩和など、女性の健康管理にも役立つ効果が期待できます。
長年の実績と高い信頼性
1979年に発売されて以降、90ヵ国以上で広く使用され信頼性の高い避妊薬として定着しています。日本では1999年に厚生労働省の承認を受け、多くの婦人科で処方されています。
トリキュラーとは?
有効成分と剤形
色分けされたフィルムコーティング錠です。
茶色(赤色)の錠剤 (6錠) | ・レボノルゲストレル:0.05mg ・エチニルエストラジオール:0.03mg |
---|---|
白い錠剤 (5錠) | ・レボノルゲストレル:0.075mg ・エチニルエストラジオール:0.04mg |
黄色の錠剤 (10錠) | ・レボノルゲストレル:0.125mg ・エチニルエストラジオール:0.03mg |
※有効成分量は各1錠あたり
内容量
21錠
製造・販売元
製造元:ザイダス(Zydus Healthcare Limited)
保険適用・入手方法
日本国内では医師の処方が必要ですが、個人輸入の場合は自己責任での利用となります。

トリキュラーは、世界中で長く使われている信頼性の高い低用量ピルです。
3相性という設計で、周期ごとにホルモン量が変化し、より自然な体のリズムに近づけています。
そのため、副作用が出にくく、避妊効果や生理痛・PMSの改善にも役立ちます。
正しく服用すれば99%以上の高い避妊効果が得られますが、毎日服用することが大切です。
トリキュラーの効果・効能
確実な高い避妊効果
トリキュラーは、正しく服用した場合に99%以上という非常に高い避妊成功率が報告されている低用量ピルです。
日本国内の臨床試験(924名、15周期平均)でも、飲み忘れを除く全例で妊娠が回避されており、コンドームなど他の避妊法よりも確実性が高いことが示されています。
主な作用は、排卵の抑制、子宮内膜の変化による着床阻害、子宮頸管粘液の性状変化による精子の侵入阻止です。女性自身が服用・管理でき、パートナーに依存せず、主体的に避妊をコントロールできるようになります。
生理痛・生理不順・PMSの改善
トリキュラーは避妊を目的とした低用量ピルですが、医療機関では月経周期の安定化や生理痛、PMSの症状緩和など、女性の健康管理にも役立てられているケースがあります。
服用中は28日周期で月経が規則的になり、出血量や生理痛の軽減が期待できます。
ホルモンバランスが安定しやすくなることで、重い生理痛やPMS(生理前症候群)の症状が軽減される方も多く、日常生活の質の向上に役立ちます。
肌トラブルのケアにも役立つ可能性
トリキュラーには卵胞ホルモンが含まれており、服用によってホルモンバランスが整うことで、皮脂分泌のコントロールがしやすくなり、繰り返す吹き出物や肌荒れが落ち着く方もいます。
実際に「服用を続けてから肌の調子が良くなった」と感じるケースもあり、肌環境の安定を目指す方にも選ばれる理由のひとつです。
安定した生理周期・生理日の調整がしやすい
トリキュラーを服用することで、月経周期が安定しやすくなり、毎月ほぼ決まったタイミングで生理が来るようになります。
旅行や大切な予定に合わせて生理日を前後させる調整も可能なため、計画的にスケジュールを立てたい方にも便利です。
トリキュラーの作用機序
トリキュラーには、女性の体内に本来ある2種類のホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)をバランスよく配合されています。
1周期(21日間)の中でホルモン量が3段階に変化するのが特徴です。
これは、女性の体の自然なホルモンバランスに近づけるための工夫で、副作用のリスクを抑えつつ、しっかりとした避妊効果を得られるのが特徴です。
トリキュラーを毎日飲むことで、体は「すでにホルモンが十分にある」と感じ、脳から排卵を促す指令が出なくなります。そのため、卵子が育たず排卵が起こりません。
さらに、トリキュラーは子宮内膜が厚くならないように働きかけ、万が一受精が起きても、受精卵が着床しにくい状態になります。
また、子宮の入り口にある頸管粘液が変化し、粘り気が増すことで、精子が子宮の中に入りにくくなります。
これら3つの働きが組み合わさり、高い避妊効果を発揮します。

簡単にまとめると、
・排卵を止める
・子宮内膜を薄く保つ
・精子の侵入を防ぐ
この3つの作用で、トリキュラーは高い避妊効果と月経周期の安定をサポートします。
トリキュラーの実績と安全性
世界中で長く信頼されている実績
トリキュラーは、発売から40年以上にわたり世界中で使用されています。
日本国内でも1999年の承認以降、多くの婦人科で標準的に処方されており、長い歴史と高い信頼性があると言えます。
非常に高い避妊効果と安全性
臨床試験や大規模な使用成績調査では、トリキュラーのパール指数は0.073と報告されています。
これは「100人の女性が1年間服用して妊娠する確率が0.073人」という非常に低い数字であり、他の避妊法と比較してもトップクラスの避妊効果です。
なお、この高い効果は、飲み忘れなく正しく服用した場合に得られます。
服用中止後も将来の妊娠に影響なし
服用を中止した場合、約95%以上の方が2〜3ヶ月以内に自然な月経周期や排卵が再開することが確認されています。
ただし、もともと生理不順があった場合や、他の健康上の要因がある場合は再開が遅れることもあります。
将来的な妊娠への影響もなく、ライフプランに合わせて安心して利用できる点も大きなメリットです。
服用と効果発現のタイミング
服用開始から避妊効果が得られるまで
トリキュラーの高い避妊効果を発揮させるためには正しいタイミングで飲み始めることが必要です。
生理の初日から服用を開始した場合は、排卵が起こる前にホルモンによる避妊効果が発揮されるため、その日から避妊効果が得られます。
一方で、生理初日以外のタイミングで飲み始めた場合や、5日目以降に開始した場合は、避妊効果が安定して発揮されるまでに最低7日間の連続服用が必要です。
その間は避妊効果が十分に発揮されないため、コンドームなど他の避妊法を併用することが推奨されています。
服用中の避妊効果の持続
トリキュラーを毎日決まった時間に飲み忘れなく続けている間は、高い避妊効果が持続します。
飲み忘れや服用時間の大幅なずれがあると、効果が低下する可能性があるため注意が必要です。

トリキュラーは、正しく服用すれば高い避妊効果が得られます。
服用する前にしっかりと適切な開始日を確認しておきましょう。
毎日の服用を習慣にするため、スマートフォンのアラームを利用するのもおすすめです。
用法・用量
基本的な服用方法
- 「1日1錠」を「毎日同じ時間」に水またはぬるま湯で服用するのが原則です。
- 21錠あるので、21日間連続で服用し、その後の7日間は服用しない休薬期間を設けます。
- 飲み始めは「生理が始まった日」からが基本ですが、「生理5日目まで」までに開始すれば避妊効果は保たれます。
ただし、生理初日から遅れて飲み始めた場合は、最初の1週間はコンドームなど他の避妊法も併用してください。
服用する順番とサイクル
シート裏面の矢印や番号に従って順番に飲みましょう。
期間 | 錠剤の色 | 服用方法 |
---|---|---|
1~6日目 | 茶色(赤色) | 1日1錠 |
7~11日目 | 白色 | 1日1錠 |
12~21日目 | 黄色 | 1日1錠 |
22~28日目 | 休薬期間 | 薬を飲みません |
21日間連続で服用したら、7日間は薬を飲まない休薬期間を設けます。この休薬期間中に月経のような出血(消退出血)が起こります。
この28日間を1サイクルとして、休薬期間の7日間が終わったら出血が続いていても新しいシートに進みます。
飲み忘れた場合の対応
- 24時間以内に気づいた場合は、すぐに飲み忘れた分を服用し、その日の分も通常通り飲みます。
- 2日以上連続で飲み忘れた場合は、避妊効果が得られない可能性が高いです。その周期は他の避妊法を併用し、次の月経開始日から新しいシートで再開してください。
服用時の注意点
- 避妊効果を最大限発揮するために毎日同じ時間に服用しましょう。
- 嘔吐や激しい下痢が続いた場合、薬の吸収が不十分になることがあるため、その周期は他の避妊法も併用してください。
- 2周期続けて消退出血がない場合や長期間の不正出血が続く場合は、必ず医療機関に相談しましょう。
- 服用方法が守れなかった場合や不安な点がある場合、体調に異変があった際には、速やかに医師や薬剤師に相談しましょう。

トリキュラーは、基本的にはシートの裏側に記載のある順番通りに服用すれば問題ありません。
毎日決まった時間に正しく服用することで高い避妊効果が得られます。
飲み忘れや下痢や嘔吐など体調不良時の対応も事前に確認しておきましょう。
生理日を前後にずらすトリキュラーの飲み方
生理を早めたい場合
生理を早めたいときは、トリキュラーの黄色の錠剤(12~21日目)を予定より早く飲み終えて、そのまま7日間の休薬期間に入ります。
休薬を始めてから数日以内に生理(消退出血)が起こります。
飲み終えた後は、次の新しいシートから通常通り服用を再開してください。
生理を遅らせたい場合
生理を遅らせたいときは、黄色の錠剤を追加で服用し続けてください。
希望する日まで毎日1錠ずつ黄色の錠剤を飲み続け、生理を発来させたいタイミングで服用を中止します。
その後、7日間の休薬期間に入ると生理が始まります。
生理を遅らせる場合は、2シート目の黄色の錠剤を使う必要があるため、事前に準備することが必要です。
注意点
- 自己判断で服用方法を変えると、避妊効果が下がったり体調不良の原因になることがあります。
- 生理日調整は一時的な対応として行いましょう。頻繁な調整は体への負担になるためおすすめできません。

トリキュラーで生理日を調整する場合は、黄色の錠剤の飲み方を変えることで可能です。
自己判断で服用方法を変えると、ホルモンバランスが崩れ、予期せぬ不正出血や副作用(吐き気、頭痛、腹痛など)が起こることがあります。
副作用について
トリキュラーをはじめとする低用量ピルは、比較的副作用が少ないとされていますが、体質や体調によって出方には個人差があります。よく見られる副作用には以下のようなものです。
- 吐き気
- 頭痛
- 乳房の張りや痛み
- 不正出血(生理以外の出血)
- むくみ
- 気分の変動(イライラ・落ち込みなど)
これらの症状は、特に飲み始めの1〜2か月間に現れやすい傾向があります。多くの場合は1〜2か月ほどで体が薬に慣れ、自然に軽減していきます。
一方で、ごくまれに血栓症(足の腫れや激しい頭痛、突然の息切れなど)といった重大な副作用が起こることがあります。このような重い症状が現れた場合は、すぐに服用を中止し、医療機関を受診してください。
重大なリスク
まれではありますが、以下のような重大な副作用が起こることがあります。
血栓症
血液が固まりやすくなり、血管が詰まる病気です。脚の痛みや腫れ、突然の息切れ、胸の痛み、激しい頭痛、視力障害などが現れた場合は、すぐに服用を中止し、医療機関を受診してください。
肝機能障害
体のだるさ、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、食欲不振などの症状が出た場合も、早めに医療機関に相談しましょう。
その他の副作用
- 下痢、便秘、腹痛
- 体重増加
- 眠気、めまい
- 肌荒れ、発疹
- 乳房の違和感や痛み
- 倦怠感・疲労感
- 性欲の変化

副作用には個人差があります。
特に飲み始めの頃は吐き気や不正出血、頭痛などが出やすいですが、ほとんどの場合は体が慣れてくると自然に落ち着いてきます。
ただし、脚の痛みや腫れ、息切れ、胸の痛み、激しい頭痛など血栓症が疑われる症状が出た場合は、すぐに服用を中止して医師に相談してください。
気になる症状があれば、我慢せずに早めに医療機関を受診しましょう。
禁忌と服用時の注意点
禁忌(服用してはいけない方)
以下に該当する方は、トリキュラーを服用できません。
- 本剤の成分にアレルギーがある方
- エストロゲン依存性悪性腫瘍(乳がん、子宮内膜がんなど)、子宮頸がんおよびその疑いがある方
- 診断のついていない異常性器出血がある方
- 血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患またはその既往歴がある方
- 35歳以上で1日15本以上の喫煙者
- 前兆(閃輝暗点、星型閃光など)を伴う片頭痛の方
- 肺高血圧症や心房細動を合併する心臓弁膜症、亜急性細菌性心内膜炎の既往歴のある心臓弁膜症の方
- 血管病変を伴う糖尿病患者(糖尿病性腎症、網膜症など)
- 血栓性素因のある方
- 抗リン脂質抗体症候群の方
- 手術前4週以内、術後2週以内、産後4週以内、長期間安静状態の方
- 重篤な肝障害または肝腫瘍のある方
- 脂質代謝異常のある方
- 高血圧(軽度を除く)の方
- 耳硬化症の方
- 妊娠中に黄疸、持続性そう痒症、妊娠ヘルペスの既往歴がある方
- 妊婦または妊娠の可能性がある方
- 授乳婦
- 骨成長が終了していない可能性がある女性
服用時の重要な注意点
- 年齢、喫煙、肥満、家族歴などの有無にかかわらず、血栓症が起こることがあります。
下肢の急激な痛み・腫れ、突然の息切れ、胸痛、激しい頭痛、四肢の脱力・麻痺、構語障害、急性視力障害などが現れた場合は、直ちに服用を中止し、救急医療機関を受診してください。 - 血栓症のリスクが高まる状態(長期間の安静、手術前後、脱水、顕著な血圧上昇など)がある場合は、服用を中止し適切な処置を行うこと。
- 服用開始時・継続時には病歴調査や検診(血圧、乳房・腹部の検査、臨床検査)が必要です。6か月ごとに定期検診、1年に1回は婦人科検診を受けてください。
- 乳がんの自己検診や定期的な乳房検診も推奨されます。
- 不正性器出血が長期間続く場合は、悪性疾患でないことを確認してください。
- 激しい下痢や嘔吐が続いた場合は薬の吸収が不十分となるため、その周期は他の避妊法も併用してください。
- 2周期連続で消退出血がない場合や長期間の不正出血が続く場合は、妊娠の有無を必ず確認してください。
- 服用中止後は、月経周期が回復するまで避妊を続けることが望ましいです。
特定の背景を持つ方への注意
- 40歳以上の女性(特に1日15本以上の喫煙者には投与不可)
- 子宮筋腫のある方(発育を促進する恐れ)
- 乳がんの既往歴や家族歴、乳房に結節がある方(定期的な乳房検診が必要)
- 肥満、血栓症の家族歴、前兆を伴わない片頭痛、心臓弁膜症、軽度の高血圧、耐糖能低下、ポルフィリン症、心疾患、てんかん、テタニー、腎疾患、肝障害のある方

トリキュラーは安全に使うために、持病や既往歴がある方、特に血栓症やがん、重い肝障害、35歳以上で多量にタバコを吸う方などは服用できません。
服用中に足の痛みや腫れ、息苦しさ、激しい頭痛など異変を感じたら、すぐに服用をやめて医療機関を受診してください。
相互作用(飲み合わせに注意が必要な薬)
トリキュラーは、他の薬やサプリメントと一緒に服用すると効果や副作用に影響が出ることがあります。
効果が弱まる・不正出血が増える薬
- 抗てんかん薬(フェノバルビタール、フェニトイン、カルバマゼピン等)
- リファンピシン、バルビツール酸系製剤、ボセンタン、モダフィニル、トピラマート
- テトラサイクリン系・ペニシリン系抗生物質(テトラサイクリン、アンピシリン等)
- セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品

セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む食品やサプリメントは、日本でもハーブティーや健康食品として販売されています。
「自分に合っているのか?」「副作用が心配…」など、疑問や不安があれば、医療機関を受診し医師や薬剤師に相談してください。
トリキュラーや他の薬の作用が強まる・弱まる薬
- 副腎皮質ホルモン(プレドニゾロン等)、三環系抗うつ薬(イミプラミン等)、シクロスポリン、オメプラゾール
- テオフィリン、チザニジン、フルコナゾール、ボリコナゾール、アセトアミノフェン
- 血糖降下剤(インスリン、スルフォニル尿素系、ビグアナイド系等)
- ラモトリギン、モルヒネ、サリチル酸
- HIVプロテアーゼ阻害剤(ネルフィナビル、リトナビル、ダルナビル等)、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(ネビラピン、エトラビリン)
- Gn-RH誘導体(ブセレリン等)、黄体ホルモン・卵胞ホルモン配合剤
保管方法
- 直射日光や高温多湿を避け、室温(1~30℃)で保管してください。
- お子さまの手の届かない場所に保管し、誤飲や事故を防ぎましょう。
- 使用期限やパッケージの破損がないか、服用前に必ず確認してください。

トリキュラーを毎日忘れずに飲むためには、目につきやすい場所に保管するのがおすすめです。
例えば、歯みがきセットの近くや毎朝使う化粧品のそばなど、日々の習慣と一緒に置くと飲み忘れが減ります。
ただし、小さなお子さんの手が届かない安全な場所を選びましょう。また、旅行や外出時はピルケースなどに入れて持ち歩くと安心です。
主要な低用量ピルとの比較表
項目 | トリキュラー | マーベロン | ファボワール (ジェネリック) | ルナベルLD (治療用・保険適用) |
---|---|---|---|---|
タイプ | 3相性 (ホルモン量が段階的に変化) | 1相性 (ホルモン量一定) | 1相性 (ホルモン量一定) | 1相性 (ホルモン量一定) |
主な成分 | ・レボノルゲストレル ・エチニルエストラジオール | ・デソゲストレル ・エチニルエストラジオール | ・デソゲストレル ・エチニルエストラジオール | ・ノルエチステロン ・エチニルエストラジオール |
避妊効果 | 99%以上 (正しく服用時) | 99%以上 (正しく服用時) | 99%以上 (正しく服用時) | 理論上あり (避妊目的の処方不可) |
特徴 | 自然なホルモン変動を再現しやすい | PMS・生理痛改善にも人気 | マーベロンの後発品で安価 | 生理痛・月経困難症治療用 |
価格帯 | 1シート1,000円~3,000円(自費) | 1シート2,000円~3,000円(自費) | 1シート1,000円~2,000円(自費) | 1シート500~1,000円(保険適用時) |
保険適用 | なし(避妊目的) | なし(避妊目的) | なし(避妊目的) | あり(治療目的のみ) |
服用方法 | 21錠+7日休薬 or 28錠(偽薬7錠) | 21錠+7日休薬 or 28錠(偽薬7錠) | 21錠+7日休薬 or 28錠(偽薬7錠) | 21錠+7日休薬 |
※ピルの選択は、体質や目的、既往歴によって異なります。

低用量ピルには、上記の表のように、トリキュラーのような3相性タイプと、マーベロンやファボワールなどの1相性タイプがあります。
3相性は自然なホルモン変動を再現しやすいのが特長で、1相性は飲み間違いが少なく、生理日調整もしやすいとされています。
薬剤師チェックポイント
トリキュラーは生活を快適にしてくれるお薬ですが、使い方や体調管理には注意が必要です。
他の薬や持病がある方は特に注意
他のお薬やサプリメントと一緒に飲むことで、効果が弱まったり、副作用が強く出たりすることがあります。
こうしたリスクをご自身で見極める必要があります。思わぬトラブルにつながらないように、持病や服用中のお薬がある方は、必ず専門家に相談してください。
副作用や体調の変化があればすぐ相談
飲み始めたばかりの頃は、吐き気や頭痛、不正出血などの副作用が出やすいですが、多くは体が慣れると落ち着きます。
ただし、強い痛みや腫れ、息切れ、激しい頭痛など、いつもと違う症状が出た場合は、すぐに服用を中止し、医療機関に相談してください。
継続のコツ
飲み忘れを防ぐために「目につく場所に置く」「毎日のルーティンに組み込む」などの工夫をするのがおすすめです。
また、飲み忘れや体調の不安があったときの対処法を必ず確認しておきましょう。
トリキュラーのよくある質問
ニキビや肌荒れにも効果がありますか?
トリキュラーには男性ホルモンの作用を抑える働きがあり、ニキビや肌荒れの改善効果が期待できるとされています。
ただし、よりニキビへの効果を重視する場合は、他のピルの方が適していることもあります。また、効果の現れ方には個人差があります。
なお、医療機関を受診しニキビ治療や美肌目的でピルを処方してもらう場合、保険適応ではなく自費診療となります。
トリキュラーの錠剤の色にはどんな意味がありますか?
トリキュラーは3相性ピルで、ホルモン量の違いによって錠剤の色が分かれています。
赤色(1~6日目)、白色(7~11日目)、黄色(12~21日目)の順に服用します。
色ごとに含まれるホルモンの量が異なり、自然なホルモン変動を再現しています。
トリキュラーの原産国や製造会社はどこですか?
当サイトのトリキュラーは、インドのザイダス(Zydus Healthcare Limited)社が、バイエル社(旧シェーリング社)からの公式ライセンスのもとで製造したものです。
世界各国で製造されていますが、日本国内で医療機関から処方されるトリキュラーは、主にバイエル社が製造・販売しています。
トリキュラーを飲むと太ることはありますか?
トリキュラーを含む低用量ピルが「直接的に太る」という科学的な根拠はありません。
実際、低用量ピルと体重増加の因果関係は証明されていないとされています。
ただし、服用初期に女性ホルモンの影響で「むくみ」や「食欲増進」が起こり、一時的に体重が増えたように感じることはあります。
体が慣れると自然に落ち着くことが多いです。
長期間飲み続けても大丈夫ですか?
WHO(世界保健機関)の見解では「健康な女性で禁忌がなければ、経口避妊薬を長期間継続しても特別なリスク増加はない」としています。
ただし、年齢や体調の変化に応じて、定期的な健康診断や血液検査を受けることが推奨されています。
参考:
Medical eligibility criteria for contraceptive use – WHO(PDF)
トリキュラーの体験談、口コミ・感想(レビュー)
当サイトが独自に取材したトリキュラーの体験談レポート、口コミ・感想(レビュー)です。内容は看護師が確認し、適宜コメントあり。

