ザガーロの副作用で女性化乳房の兆候が！筋トレによる胸筋アップでカバーし、トレーニングで健康も向上。毛髪維持と一石二鳥の効果を得た60代男性の「ザガーロ」体験記【看護師が確認済み】

男性型脱毛症（AGA）の先発薬「ザガーロ」を実際に使用した60代前半の男性「MTcolon」さん（佐賀県）より、体験談をレポートしていただきました。

体験談の要点は以下の通りです。

なお、本記事の体験談内容については、医学的記述や表現に不自然な点がないか、医学誌の編集経験がある看護師が確認済みです。

それでは、次より実際の体験談レポートをご紹介いたしますが、本記事は個人の体験談であり、効果・感じ方には個人差があります。

あくまでも個人の感想ですので、効果・効能を保証するものではありません。医薬品の使用は自己責任で行い、体調変化を感じた場合は医師にご相談ください。

最初は自分でも認めたくなかった

15年前、ある朝の出来事は今でも鮮明に覚えている。
洗面所の鏡に映る自分の頭を見て、何かが違うと感じたのだ。それまでは気にしたこともなかった頭頂部に、わずかな光の反射が見えた。

その時は「角度の問題だろう」と軽く考えていたが、それが私と薄毛との長い付き合いの始まりだった。

最初は自分でも認めたくなかった。
30代半ばという年齢で、友人たちはまだ豊かな髪を保っていたからだ。
しかし、シャワー後の排水溝に絡まる髪の毛の量が増え、タオルで頭を拭いた後に残る抜け毛も気になるようになった。

写真を撮る時には角度を意識するようになり、強い風が吹くと無意識に頭に手をやるクセがついた。

対策するも、髪の毛の目立った変化は無し

変化に気づいてから約1年が経過した頃、ようやく自分の状況を受け入れ、対策を考え始めた。
まずはドラッグストアで見つけた育毛シャンプーを試してみた。「頭皮環境を整える」という触れ込みだったが、シャンプーを変えただけで劇的な変化が起きるはずもなく、期待していた効果は得られなかった。

次に食生活の改善を試みた。髪に良いとされる栄養素を意識的に摂るようになり、亜鉛やビオチンを含むサプリメントも摂取した。運動量も増やし、ストレスを減らす努力もした。確かに全体的な健康状態は良くなった気がしたが、髪の毛の状況には目立った変化はなかった。

リアップを1年間続けたが効果は得られず

薄毛対策として一般的に知られているリアップ。テレビCMでもおなじみのこの商品に、私も大きな期待を寄せた。
薬局で購入する際、価格の高さに少し躊躇したが、「効果があるなら安いものだ」と自分に言い聞かせた。
使用方法に従って、毎日欠かさず頭皮に塗布した。

朝晩の日課となり、最初の1ヶ月は希望を持って鏡を見る日々が続いた。
パッケージには「3〜6ヶ月継続して使用することで効果が現れる」と書かれていたので、焦らずに続けることにした。

3ヶ月が経過した頃、わずかな変化を感じることもあったが、それが本当の効果なのか、単なる思い込みなのか判断できなかった。6ヶ月が経過しても劇的な改善は見られず、1年間使い続けた結果、私の場合はリアップでは効果が得られないという結論に至った。

金銭的な負担も大きかったため、別の方法を模索することにした。

より専門的な知識を得るために情報収集を開始

リアップの経験から、薄毛対策には個人差があり、自分に合った方法を見つける必要があると理解した。
そこで、より専門的な知識を得るために書籍やインターネットで情報収集を始めた。

AGA（男性型脱毛症）という言葉を知り、自分の症状がこれに当てはまることを知った。
AGAの主な原因はDHT（ジヒドロテストステロン）というホルモンが毛根に作用することで、髪の毛の成長サイクルが短くなり、次第に細く弱くなっていくという仕組みだった。

この知識を得て、より効果的な対策を講じるためには、専門医のアドバイスが必要だと考えるようになった。

しかし、皮膚科や専門クリニックへの受診には心理的なハードルがあった。
「薄毛で病院に行く」という行為自体に恥ずかしさを感じていたのだ。
また、クリニックによっては高額な治療費を請求されるという噂も聞いており、二の足を踏んでいた。

オンライン診療との出会い

そんな時、インターネットでオンライン診療に関する記事を目にした。実際に病院に行かなくても、専門医に相談できるというシステムだ。
特に薄毛治療においては、対面診療と変わらない質のサービスが受けられるという点が魅力的だった。

様々なオンライン診療サービスを比較検討した結果、評判の良いサイトを見つけた。
登録手続きは簡単で、基本的な健康状態や薄毛の進行状況に関する質問に答え、自分の頭髪の状態を撮影した写真をアップロードするだけだった。

写真を撮影する時は少し気恥ずかしさを感じたが、客観的に自分の頭頂部や前頭部を見ることで、改めて状況の深刻さを認識した。
特に照明の下で撮影すると、思っていた以上に薄くなっていることが分かり、早急な対策の必要性を感じた。

ザガーロで治療開始

数日後、オンライン診療サイトから医師の診断結果が届いた。
予想通り、AGAと診断され、治療薬としてザガーロが処方された。ザガーロはDHTの生成を抑制するデュタステリドという成分を含む内服薬で、リアップよりも強力な効果が期待できるという説明を受けた。

処方箋に基づいて薬が自宅に届けられるというシステムの便利さに感心しながらも、内服薬の副作用についての説明書を読み、少し不安を感じた。
性機能への影響や肝機能障害などの可能性が記載されていたからだ。

しかし、重篤な副作用の発生率は低いという医師の説明を信じ、治療を開始することにした。
毎朝、決まった時間に1錠を飲むという単純な方法で、リアップのように面倒な塗布作業がないことは大きなメリットだった。

また、オンライン診療サイトでは定期的に経過報告をすることが推奨されており、3ヶ月ごとに頭髪の状況を写真で送信し、医師のフィードバックを受けられるシステムになっていた。

沖縄での実際のクリニック受診

オンライン診療で医師の診断を受けた後、当時住んでいた沖縄で実際にAGA治療を行っているクリニックを探すことにした。
インターネットで調べると、月額約1万円でザガーロを処方してくれるクリニックを見つけることができた。

初めての受診は緊張したが、医師は丁寧に私の症状を聞き、実際に頭部を診察した上で、AGAの進行度合いと治療方針について説明してくれた。オンライン診療での診断結果と同様、ザガーロが最適であるという結論に至り、その場で処方してもらうことになった。

約1万円という月額費用は安くはなかったが、髪の毛を取り戻すためならば価値のある投資だと考えた。
クリニックでは、定期的な経過観察の重要性も説明され、3ヶ月ごとの通院が推奨された。

ザガーロの効果と副作用（乳首周辺が少し腫れているような感じが……）

服用を始めて約1ヶ月が経過した頃、驚くべき変化に気づいた。
シャワー後の排水溝に残る抜け毛がほとんどなくなったのだ。これまで何をしても止まらなかった抜け毛が、こんなにも簡単に改善するとは思っていなかった。

3ヶ月が経過する頃には、頭皮が透けて見えていた部分が少し目立たなくなってきたような気がした。
半年が経過した時点で、家族からも「髪が増えた？」と言われるようになり、写真を撮る時の角度を気にすることも減った。

しかし、良いことばかりではなかった。服用開始から約2ヶ月後、胸部に違和感を覚えるようになった。
触ってみると、乳首周辺が少し腫れているような感じがした。調べてみると、ザガーロの副作用として「女性化乳房」という症状があることを知った。

不安になって医師に相談したところ、「発生率は低いが起こりうる副作用の一つ」という説明を受けた。重篤な症状ではないこと、服用を中止すれば改善する可能性が高いことも伝えられたが、せっかく効果が出始めていたザガーロを止めるのは惜しいと感じた。

そこで私が選んだ対策が筋トレだった。
胸筋を鍛えることで、女性化乳房の見た目を筋肉でカモフラージュしようと考えたのだ。毎日の腕立て伏せや、ウェイトトレーニングを習慣にした結果、見た目上は気にならない程度に改善した。

また、トレーニングを始めたことで全体的な健康状態も向上し、一石二鳥の効果があった。

佐賀への引っ越しと通販での購入

仕事の都合で沖縄から佐賀へ引っ越すことになった際、最初に心配したのは継続的なザガーロの処方が受けられるかどうかだった。

新居周辺のクリニックを調査したが、AGA治療を専門とする医療機関が見つからず、かなり焦った。薬なしの生活に戻ることは考えられなかったため、インターネットでの購入方法を探り始めた。

海外からの個人輸入サイトや、フリマアプリでの取引など様々な方法があることを知ったが、安全性を考慮して信頼できる通販サイトを探すことにした。

複数のサイトを比較検討した結果、正規品を取り扱っているサイトを見つけることができた。価格は沖縄のクリニックと同程度の月額約1万円。

手続きはオンライン上で完結するシステムだった。通販での購入に最初は不安を感じたが、届いた薬の外観や効果に違いは感じられず、安心して継続することができた。

ただ、医師との対面での相談ができないことは少し不便に感じることもあった。

完璧ではないが、使用して良かった

ザガーロの服用を始めてから約3年が経過した現在、率直な感想を述べるならば、「完璧ではないが、使用して良かった」という一言に尽きる。

良かった点としては、何といっても抜け毛の劇的な減少だ。
使用前は枕に抜け毛が残り、シャンプー時には大量の髪が指の間から抜け落ちていたが、今ではそのような心配はほとんどない。

また、薄くなっていた部分が若干ではあるが回復したことも大きな喜びだった。

さらに、内服薬という形態は非常に便利だ。
リアップのように毎日頭皮に塗る手間がなく、朝の一錠で済むという手軽さは継続する上で大きなメリットだった。
定期的な通販での購入も、忙しい日常の中で薬切れの心配をせずに済むという安心感がある。

一方で、気になる点もいくつかある。
まず、長期間使用しているにもかかわらず、最近では少しずつ頭髪量が減ってきている実感がある。当初ほどの劇的な効果は持続しなかったようだ。

ただ、使用を中止すれば一気に悪化する可能性もあるため、現状維持のためには継続が必要だと感じている。

コスト面では、月額約1万円という出費は決して安くはない。年間で12万円、これまでの3年間で36万円程度を薄毛対策に費やしたことになる。
効果を考えれば納得できる金額ではあるが、生涯続けていくことを考えると少し重荷に感じることもある。

副作用については、前述した女性化乳房が最も顕著だったが、筋トレでカバーできている現状では大きな問題ではない。

性機能への影響については、個人的には特に問題を感じていない。
ただ、血液検査などの定期的な健康チェックは欠かさないようにしている。

トータルで考えれば十分にメリットの方が大きい

ザガーロと出会って良かったことは間違いない。効果には個人差があるだろうが、私の場合は確かな改善が見られた。
最近少しずつ頭髪量が減ってきていると感じるものの、リアップを使用していた頃や何も対策していなかった頃と比べれば、はるかに満足のいく状態を維持できている。

使用前と使用後の最大の変化は、鏡を見た時の心理的な変化かもしれない。
以前は鏡に映る自分の頭頂部を見るたびに憂鬱な気分になっていたが、今では特に気にすることなく日常生活を送れている。

薬を飲み続ける必要があることや副作用との付き合い方など、デメリットと感じる部分もあるが、トータルで考えれば十分にメリットの方が大きいと感じている。

ただ、これからも永続的に月額1万円の支出が続くことを考えると、もう少し安価な代替品や効果的な新薬の登場に期待している部分もある。

また、年齢を重ねるにつれて薄毛に対する価値観も変化するかもしれない。いつかは自然の流れに身を任せ、潔く剃髪スタイルに移行する日が来るかもしれないが、その時まではザガーロと共に薄毛と向き合っていきたいと思う。

この3年間のザガーロとの付き合いは、単なる薬物治療の経験というだけでなく、自分の外見や加齢と向き合う機会を与えてくれた。
副作用との付き合い方や効果に一喜一憂する日々を通じて、自分自身を客観的に見つめ直すきっかけにもなった。
それは薬の効果以上に価値のある経験だったかもしれない。

ザガーロのジェネリック医薬品

デュタライズ

デュタス

ベルトリド

※海外医薬品の個人輸入は、ご自身の責任において、ご自身の使用のために行う場合に限り認められています。輸入した医薬品を第三者へ譲渡・転売することは法律で固く禁じられています。

※この記事は看護師資格保有者が内容を確認していますが、診断・治療行為ではありません。必要に応じて医療機関で適切な指導を受けてください。

サガーロに関連する添付文書等の参考資料

• PMDA添付文書 – ザガーロカプセル「グラクソ・スミスクライン株式会社」（PDF）
• Finasteride- and dutasteride-containing medicinal products – referral（EMA公式）

※本ページでは日本語の公的資料（JAPIC／PMDA等）や、英語の公的資料（EMA／FDA等）を記載しています。いずれも基本的に各国規制当局等が発行する一次ソースですが、国・地域ごとに適応症・警告・禁忌・推奨用量などが異なるため、内容をよく比較のうえご判断ください。

※服用前には必ず輸入品に記載されている英文の説明も確認し、不明点は医師・薬剤師にご相談ください。