アレルギー症状を緩和する抗ヒスタミン薬「クラリチン」を実際に使用した30代前半の男性「考える人」さん(東京都)より、体験談をレポートしていただきました。
体験談の要点は以下の通りです。
- 春のスギ花粉に続いてイネ科花粉のアレルギー症状が出たため、軽い効き目で副作用の少ない薬を探していた
- 眠くなりにくい抗ヒスタミン薬としてクラリチンを友人に勧められた
- 以前使用していた薬(ジルテック)では眠気が気になったため、クラリチンに期待して使用開始
- 即効性は弱めだが、自然に症状が緩和されていく感覚で効果は安定
- 眠気や倦怠感はほとんどなく、日中の集中力も維持できた
- 鼻水・目のかゆみに効果的だが、重度の鼻づまりにはやや不十分
- 「効いてる感」は控えめだが、結果として症状は抑えられており、日常生活が快適に
- 副作用がほぼなく、1日1回の服用で続けやすい点が高評価
- 状況に応じて他の薬(ジルテックなど)と使い分けるのが有効と実感
なお、本記事の体験談内容については、医学的記述や表現に不自然な点がないか、医学誌の編集経験がある看護師が確認済みです。

看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
それでは、次より実際の体験談レポートをご紹介いたしますが、本記事は個人の体験談であり、効果・感じ方には個人差があります。
あくまでも個人の感想ですので、効果・効能を保証するものではありません。医薬品の使用は自己責任で行い、体調変化を感じた場合は医師にご相談ください。
眠くなりにくい抗アレルギー薬
クラリチン(Claritin)は、ロラタジンを有効成分とする第2世代抗ヒスタミン薬です。アメリカでは市販薬として非常にポピュラーで、日本でも処方薬やスイッチOTCとして広く使用されています。
くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、鼻づまりといったアレルギー症状に対し、1日1回の服用で24時間効果が持続するとされています。
特に「眠くなりにくい抗アレルギー薬」として知られており、仕事や勉強に集中したい方、車の運転がある方などにとって安心して使える薬です。
「クラリチン、いいよ。眠くならないしずっと使いやすい」
私がクラリチンを使い始めたのは、ある年の初夏でした。春のスギ花粉のシーズンがようやく落ち着いたと思った矢先、今度はイネ科の花粉に反応し、再びアレルギー症状が現れ始めたのです。
特に目のかゆみと鼻のムズムズ感がひどく、外に出るのが億劫になるほどでした。
春先にはジルテックを使って一定の効果を感じていたのですが、「もう少し軽やかな効き目で、副作用もより少ないものがないだろうか」と考えるようになりました。そんな時、花粉症の症状が似ている友人から「クラリチン、いいよ。眠くならないしずっと使いやすい」と勧められ、試してみることにしました。
これまで使った市販薬の多くは、たしかにある程度の症状緩和は得られるものの、眠気やぼんやりした感覚がどうしても付きまとう印象がありました。そのため、少しでもその不快感が抑えられる薬があればと思い、クラリチンに期待を込めて服用をスタートしました。
とにかく驚いたのは、眠気が全くと言っていいほどなかったこと


※購入時期等によりパッケージやシートのデザインが異なる場合がございます
クラリチンを初めて飲んだのは、5月中旬のある朝でした。朝食後に1錠を服用し、効果の出方を意識して一日を過ごしてみました。
午前中のうちはまだ若干の鼻のムズムズ感が残っていましたが、昼を過ぎた頃には自然と気にならなくなっており、目のかゆみも和らいでいることに気付きました。ジルテックと比べると即効性には少し欠ける印象ですが、効き始めてからの体感は非常に自然で、身体に無理をかけずに症状が落ち着いていくような感覚がありました。
「効いている感」が前面に出るというよりも、「あれ?今日は鼻も目も平気だな」と気づくタイプの穏やかな効き方です。数日間使い続けてみると、その安定感がさらによくわかりました。
日によって症状が強く出るタイミングでも、ある程度きちんとコントロールされており、体調や環境の変化にも左右されにくい印象でした。湿度の高い日や外出が長引く日でも、以前のように目が真っ赤になったり鼻水が止まらなくなったりすることはほとんどありませんでした。
とにかく驚いたのは、眠気が全くと言っていいほどなかったことです。午前中にプレゼンがあり、通常なら集中しづらい場面でも頭はスッキリしていて、発表も問題なくこなせました。午後のデスクワークでも眠くなることなく、快適に仕事が進められました。
また、夜になっても症状のぶり返しはなく、1日を通して安定した効果が持続していた点も安心感がありました。
クラリチンの最大の魅力は、やはり副作用の少なさと眠気の出にくさ
クラリチンの最大の魅力は、やはり副作用の少なさと眠気の出にくさだと思います。これまで使用してきたアレルギー薬の多くは、「効き目と引き換えに眠気を受け入れる」ようなものでしたが、クラリチンに関してはその妥協をしなくても済むのが本当に助かりました。
1日1回の服用で済むため、飲み忘れの心配も少なく、朝のルーティンに組み込むだけで済むのも便利です。さらに、薬自体も小粒で飲みやすく、味やにおいも気にならないため、毎日続けることにストレスがありません。
症状への対応力も申し分なく、特に目のかゆみや軽度〜中度の鼻炎症状に対してはしっかり効果を発揮してくれました。屋外で過ごす時間が長い日や、花粉の飛散量が多い日でも「今日は大丈夫かも」と思える程度まで症状を抑えてくれるのはありがたいポイントです。
また、飲んだことによって心の余裕が生まれるという面も見逃せません。「今日は薬を飲んだから大丈夫」という気持ちの安心感が、一日の活動全体にプラスに作用しました。
ジルテックなどに比べると若干立ち上がりがゆるやか
一方で、重度の鼻づまりに対してはやや効果が弱い印象もありました。完全に鼻が詰まってしまっているようなときには、クラリチン単体では不十分で、点鼻薬などと併用しないとつらい場面もありました。
また、即効性についても、ジルテックなどに比べると若干立ち上がりがゆるやかです。症状が出てすぐ抑えたいというニーズにはやや不向きかもしれません。
そのため、朝の服用タイミングは余裕を持たせるように調整していました。もうひとつ気になった点として、「効いている実感が薄い」ことがありました。これは逆に言えば身体に優しいとも言えるのですが、「本当に効いてる?」と不安になる瞬間があったのも事実です。
ただ、振り返ってみると確かに症状は抑えられていたので、過度に「効いている感」を求めない方がこの薬には合っていると感じます。
副作用はほとんど感じませんでした
私自身が服用していた期間中に明確な副作用はほとんど感じませんでした。眠気はゼロに近く、口の渇きや頭痛、胃の違和感などもありませんでした。SNSなどで確認したところでは、「夜に飲んだら朝ちょっとだるかった」という声もわずかに見かけましたが、日中に服用する分には問題なかったという声が多数でした。
私自身は就寝前の服用も一度試してみましたが、眠りの質に影響は出ませんでした。
アレルギーを持つ人にとっては非常に助けになる薬だと実感
クラリチンを使う前は、毎年春から初夏にかけてアレルギー症状が長引き、外出も億劫になっていました。特にイネ科の花粉の時期には、症状が地味に続いて疲れが蓄積しやすく、仕事や生活全体に影響が出ていたと思います。
しかし、クラリチンを服用するようになってからは、そうした不快感がかなり緩和され、外出や仕事に対するハードルが下がりました。マスクや目薬に頼らずに済む時間が増え、人との会話にも気を遣わずに済むようになったことで、精神的なゆとりも生まれました。
体調だけでなく、精神的な負担の軽減という意味でも、アレルギーを持つ人にとっては非常に助けになる薬だと実感しています。
ジルテックと使い分ける形で今後もクラリチンを服用していくつもり
総じて、クラリチンは「穏やかに効く、安全性の高いアレルギー薬」だと実感しています。パンチのある効き方を求める人には物足りないかもしれませんが、副作用が不安な方や、日常の中で自然にアレルギー対策をしたい方にはとても相性が良い薬だと思います。
私自身も、ジルテックと使い分ける形で今後もクラリチンを服用していくつもりです。
たとえば症状が重く出る日はジルテック、軽度の日や外出前にはクラリチンというように、状況に応じて選べる選択肢が増えたことは大きな収穫でした。アレルギー対策に悩んでいる方には、ぜひ一度試してみてほしい一品です。
特に、「日常を快適に過ごすための一歩」として、クラリチンは非常に優秀な選択肢になると感じました。
※海外医薬品の個人輸入は、ご自身の責任において、ご自身の使用のために行う場合に限り認められています。輸入した医薬品を第三者へ譲渡・転売することは法律で固く禁じられています。
※この記事は看護師資格保有者が内容を確認していますが、診断・治療行為ではありません。必要に応じて医療機関で適切な指導を受けてください。
クラリチンに関連する添付文書等の参考資料
※本ページでは日本語の公的資料(JAPIC/PMDA等)や、英語の公的資料(EMA/FDA等)を記載しています。いずれも基本的に各国規制当局等が発行する一次ソースですが、国・地域ごとに適応症・警告・禁忌・推奨用量などが異なるため、内容をよく比較のうえご判断ください。
※服用前には必ず輸入品に記載されている英文の説明も確認し、不明点は医師・薬剤師にご相談ください。