2型糖尿病の治療薬として開発された経口GLP-1受容体作動薬「リベルサス」を実際に使用した30代後半の男性「Megane」さん(北海道)より、体験談をレポートしていただきました。
体験談の要点は以下の通りです。
- 食欲が明らかに減退し、食事量が自然に減少。空腹でも「食べたい気持ち」が起きづらくなる。
- 服用から1か月で体重2kg減少し、5か月後もリバウンドなしでキープ中。
- 睡眠の質が向上し、日中の疲労感も軽減。生活全体のQOLが改善。
- めまい・ふらつき・下痢などの副作用が初期に発生。特に外出時は注意が必要。
- 急性膵炎などの重大な副作用リスクもあり、安全性への配慮が不可欠。
- 副作用は徐々に軽減されるが、体質や状況により個人差がある。
- 朝空腹時に水120mlで服用、30分間飲食禁止という服用ルールを守る必要がある。
なお、本記事の体験談内容については、医学的記述や表現に不自然な点がないか、医学誌の編集経験がある看護師が確認済みです。

看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
それでは、次より実際の体験談レポートをご紹介いたしますが、本記事は個人の体験談であり、効果・感じ方には個人差があります。
あくまでも個人の感想ですので、効果・効能を保証するものではありません。医薬品の使用は自己責任で行い、体調変化を感じた場合は医師にご相談ください。
食欲を抑える働きがあるとされるリベルサスとの出会い
リベルサスはアメリカでは保険適用されていて、他の国でも認可されている糖尿病治療薬ですが、日本ではダイエット目的では公的保険を使えない未承認の医薬品となっています。
私がリベルサスの服用を始めたきっかけは、数年間で体重が約5kgほど増加し、このままではいけないと強く感じたことでした。体が重くなり、動くのがおっくうになってきました。動きにくいから動かない→カロリーを消費しない→食事量は減らない→さらに太ると悪循環でした。
太っている人の気持ちが分かるようになってしまいました。ダイエットのためにいろいろ調べていた中で、食欲を抑える働きがあるとされる新しく発売されたリベルサスに出会い、興味を持ちました。
ホリエモンがYouTubeでリベルサスの動画を出しており、その動画を見たことがリベルサス購入の後押しになりました。ホリエモンもリベルサスを服用してダイエットに成功したそうです。ホリエモン以外の方もYouTubeでリベルサスを使用した感想の動画を出していますので購入する前に観てみるのも良いと思います。
私が利用した日本の個人輸入代行の通販サイトでもリベルサスを使用した感想として体重が減ったという声が多くあったため購入を決めました。
実際に服用を始めた際、ケチって14mgをピルカッターで4分割して3.5mgを服用していました。
しかし、効果があまりなかったため、半分の7mgに分割し、朝に1錠、空腹の状態で服用していました。服用の際には、120mlの水で飲み、30分間は飲食禁止というルールを守りました。
最初のうちは120mlの水を計量することをお勧めします。思っているよりも量があります。慣れてきたら計量せずに120mlを測れるようになると思います。初日は特に変化を感じなかったのですが、2〜3日目くらいからめまいや下痢といった副作用が出始めました。
これはリベルサスのよくある頻度の高い副作用とのことですが、継続して服用していると徐々に軽減され、めまいは1週間ほど、下痢は約1か月ほどで落ち着きました。


最も驚いた効果は「食欲が明らかに減退する」こと
この薬の最も驚いた効果は宣伝の通り「食欲が明らかに減退する」ことです。空腹感はあるのに「食べたい」という気持ちがわかない、いざ食べ始めてもすぐに満腹になり、以前のような量を食べることができなくなりました。
例えば、以前は大盛りのチャーハンをペロリと簡単に平らげていた私ですが、服用後は食事の途中で気分が悪くなり、食べ残すようになりました。
これは薬の説明書によりますと胃腸の運動が遅くなり、また脳の食欲中枢にも作用しているためと考えられます。服用の回数が1日1回で済むという点も非常に便利です。
薬を職場に持ち歩いたり、飲み忘れたりする心配が少ないため、日常生活への負担がかなり軽減されます。
食べ放題などで多く食べた際は、下痢が起きる傾向にありました
もちろん、気になる点もあります。特に副作用は無視できません。めまいは突然起きるため、外出中はやや不安を感じました。ふらつきも出たことがありました。
下痢に関しても、私の場合、通常の下痢よりも発症までの猶予が短く、急にトイレに行きたくなるため、外出時は常にトイレの場所を把握しておく必要がありました。幸いにも実際に大きな「事故」には至りませんでしたが、ヒヤッとする経験は何度かありました。
特に食べ放題などで多く食べた際は、下痢が起きる傾向にありました。
ですが、食欲が落ちるにつれ食べ放題に行く機会も減り、次第に下痢の頻度も減っていきました。現在では、一般的な成人の食事量を保っているため、ほぼ下痢が起きることもなく、快適に生活できています。
副作用として知られているのは急性膵炎です。頻度は少ないですが、起きると致命的になるためこのあたりのリスクも知っておいたほうが良いと思います。
もう一点は薬の価格です。もちろん、これは健康や将来的な病気予防のための「自分への投資」とも言えるのですが、金額的な負担があることは事実です。ご自身の予算や使用計画に合わせて検討することが大事です。
お腹周りの脂肪が明らかに減り、アゴ下のたるみも目立たなくなり、ジーンズのウエストがゆるゆるになるほど
服用を始めてから1か月で体重は74kgから72kgへと2kg減少しました。わずか2kgと思うかもしれませんが、お腹周りの脂肪が明らかに減り、アゴ下のたるみも目立たなくなり、ジーンズのウエストがゆるゆるになるほどです。
また、体重が落ちたことで体の動きが軽くなり、運動への意欲も出てきました。ダイエットの成功体験は、ポジティブな気持ちを引き出してくれるのだと改めて実感しています。現在は約5か月継続していますが、体重は72kgをキープしており、リバウンドもありません。
さらに、以前は睡眠中に睡眠時無呼吸のような状態になり、自分のいびきで目が覚めることが多かったのですが、体重が減ったことで呼吸がスムーズになり、睡眠の質が向上しました。朝起きたときの疲労感が軽減され、生活全体の質が上がったと感じています。
リベルサスは、食欲を抑えることで無理なく体重を減らせる薬です。服用方法もシンプルで継続しやすく、運動や過度な食事制限が難しい方にとっては大きな助けとなると思います。
一方で、副作用やコスト面、安全性への配慮は不可欠です。服用を検討される方は、信頼できる情報源からの情報収集をしっかり行い、自身の健康状態や生活スタイルに合った形できちんと判断することが重要です。いずれは薬を手放し、自然な食事量を維持できるようにしたいと思っています。
リベルサスは、その「きっかけ」として、非常に有効な手段だったと感じています。
※海外医薬品の個人輸入は、ご自身の責任において、ご自身の使用のために行う場合に限り認められています。輸入した医薬品を第三者へ譲渡・転売することは法律で固く禁じられています。
※この記事は看護師資格保有者が内容を確認していますが、診断・治療行為ではありません。必要に応じて医療機関で適切な指導を受けてください。
リベルサスに関連する添付文書等の参考資料
※本ページでは日本語の公的資料(JAPIC/PMDA等)や、英語の公的資料(EMA/FDA等)を記載しています。いずれも基本的に各国規制当局等が発行する一次ソースですが、国・地域ごとに適応症・警告・禁忌・推奨用量などが異なるため、内容をよく比較のうえご判断ください。
※服用前には必ず輸入品に記載されている英文の説明も確認し、不明点は医師・薬剤師にご相談ください。