夏は気温や湿度の影響で体調を崩しやすい季節です。代表的な不調として「夏バテ」「夏太り」「不眠」の3つが挙げられます。
これらは一見よくある季節性の不調に思えますが、放っておくと疲労の蓄積や生活習慣の乱れにつながり、健康全体に影響を及ぼすことがあります。そのため、早めに原因を知り、対策を取ることが大切です。
2025年8月20日(水) 21時~21時54分で放送された『ホンマでっか!?TV』では、そんな夏の3大不調の原因と解消法が紹介されていました。
今回はその中から、多くの人が悩まされる「夏太り」についてピックアップして詳しくご紹介します。
この記事の要点は以下の通りです。
- 玉ねぎやニンニクに含まれるフラクトオリゴ糖は「痩せ菌」を増やし、夏太りを防ぐ
- 海藻やごぼうなどの水溶性食物繊維を組み合わせると「デブ菌」の増加を抑えられる
- 食習慣の工夫で腸内環境を整え、代謝や体型維持にプラスになる
- サウナよりもプールにつかる方が基礎代謝が上がりやすいと紹介
- 味の濃い食事は味覚を鈍らせ、過食の悪循環を生むことが指摘された
- 腸腰筋を伸ばしながら歩く運動が代謝アップと姿勢改善に役立つと実演された
- 夏は痩せ菌が減りデブ菌が約3.3倍に増えるという研究データが紹介された
- 脳疲労や腸の乱れが食欲の暴走や内臓脂肪の蓄積につながることが解説された
- 食材・運動・生活習慣を組み合わせることで、夏太り対策を科学的に実践できる
本記事では、『ホンマでっか!?TV』夏の3大不調の17の解消法SPを実際に視聴した、以下の医療系国家資格を有する専門家が番組視聴レポートをお届けします。

看護師資格を有し、HCU、呼吸器内科·外科、整形外科などの多様な現場で経験を積んでまいりました。その中でも緩和ケアに携わってきた経験を強みとしています。
また、本記事の内容については、医学的記述や表現に不自然な点がないか、医学誌の編集経験がある看護師が確認済みです。



看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
夏は標準体重の人は痩せるが太っている人はさらに太る!?
国立保健医療科学院が小学生を対象に行った調査によると、標準体重の子どもは夏に活動量が増えて痩せやすい一方、太っている子どもは暑さが苦手で動かなくなり、さらに太る傾向があることが分かりました。
これは大人にも同じことが言えると多くの出演者が見解を示しました。実際に肥満体型を指摘されている出演者も「夏の暑さが苦手で出かける時には以下に外に出ないか考えている。」とコメントをされていました。
ここからは、『ホンマでっか!?TV』で紹介された夏太りの解消法をご紹介します。
サウナに入るよりもプールにつかる方が痩せやすい!?
痩せるためにサウナで汗をかこうと考える方もいますが、実際には汗で減っているのは水分だけとのことです。
運動のように脂肪を燃焼させているわけではないため、サウナで大量の汗をかいても一時的に体重が落ちるだけで、すぐに元に戻ってしまいます。
それよりも効果的なのが プールに入ることだと紹介されていました。
水に浸かると体温を一定に保とうとエネルギーを消費し、熱産生が促されます。泳がなくても「水に浸かるだけ」で消費カロリーが増えるのです。特に長時間プールで過ごすと基礎代謝が高まりやすく、無理なくダイエット効果を得られるそうです。
ただし注意点もあります。泳ぐと大量のエネルギーを使うため、その後に強い空腹感が訪れ、食べ過ぎてしまうことも。プールを活用するなら「浸かるだけ」「軽く歩く程度」がおすすめとのことです。
太るから味の濃い物を好きになる!?
濃い物を食べていると味覚が鈍くなり、食欲が増してたくさん食べ、太りやすくなるという悪循環に陥りやすくなるそうです。濃い味付けは、味覚を鈍らせ、食欲を増進させます。
そして、さらに濃い味付けを求めるようになります。その結果、摂取カロリーが増え、脂肪として体に蓄積された結果、太りやすくなるといいます。
しかし、味覚は後天的に形成されるため、食習慣を改めることで、味覚を改善し、太りにくい体質へと変化させられるとのことです。
食欲が落ちやすい夏に食べすぎる人は、脳が疲れている人!?
一般的に夏は暑さで食欲が落ちる人が多いですが、逆に食べ過ぎてしまう人は背景には脳の疲労が関係していると言われています。



脳疲労とは、脳が情報処理に追い付かずに疲弊する状態のことです。
インターネットやSNSの発達により10年前の300倍以上のデータがやり取りされていることから脳疲労の方が増えていると推測されています。
脳疲労は集中力の低下につながるとされています。
参考:
脳疲労とは?休んでも疲れがとれない、集中力が続かないのはスマートフォンなどの影響?原因と対処法も解説|アリナミン製薬株式会社
脳の疲労からストレスや身体の疲労へつながり、腸の働きが乱れると、味覚が鈍くなり「満足感を得にくい状態」に陥るとのことです。
その結果、必要以上に食べてしまい、脂肪が蓄積されるのです。特に内臓脂肪が増えると脳疲労の悪循環に入り、だるさ・集中力低下・不眠などの不調も起きやすくなります。
夏の食欲増進には、東洋医学的なアプローチとして「胃のツボ押し」も紹介されました。場所は みぞおちとおへその間で、背中を丸めるようにして押すとより効果的といわれています。
この部分を押して「痛い」と感じるのは、胃が疲れているサイン。さらに、気持ち悪さを感じる場合は夏バテやストレスで胃が硬くなっている証拠です。
食欲が暴走しがちな人は、食事前に軽くツボを刺激するだけでも食べ過ぎ防止につながるようです。



ツボ押しは力いっぱい押すと揉み返しといって炎症が起こり痛みが生じる可能性があります。
ツボを押すときには痛気持ちいと感じる加減で押しましょう。
参考:
「ツボはなぜ効く」が分かってきた!ツボ押しの有用性と注意点を医師が解説 – サワイ健康推進課|沢井製薬株式会社
夏は腸内の痩せ菌が減る季節!?
近年の研究では、腸内細菌の中に「痩せ菌」と「デブ菌」が存在することが分かっています。
痩せ菌は摂取した栄養を吸収しにくく太りにくい一方、デブ菌は栄養をどんどん吸収して太りやすくする特徴があります。
驚くべきことに、このバランスは季節によって変化します。番組で解説されていた梶本先生は、夏は痩せ菌が減少し、デブ菌が約3.3倍に増えるというデータが出ていると説明されていました。
つまり「夏太りしやすいのは腸内環境の変化も関係している」というわけです。
梶本先生は痩せ菌を増やすには玉ねぎやニンニクが効果的という見解を示されています。玉ねぎやニンニクにはフラクトオリゴ糖が含まれており、痩せ菌のエサになります。
さらに 海藻類やごぼうなどの水溶性食物繊維を一緒に摂ると、デブ菌の増加を抑えられるため相乗効果が期待できます。



フラクトオリゴ糖が腸内に効果を発揮するのは1g以上摂取した場合です。
1g以上のフラクトオリゴ糖を摂取するためには玉ねぎのみの場合、100g程度の摂取が必要です。
参考:
・オリゴ糖はお腹に良い?働きやオリゴ糖を含む食品、おすすめの摂取方法も紹介 – ビオスリー|アリナミン製薬株式会社
・フラクトオリゴ糖|公益財団法人 腸内細菌学会
・プレバイオティクスとフラクトオリゴ糖~シュガーリプレイスメントから免疫改善まで~|独立行政法人 農畜産業振興機構(PDF)
夏太りを解消する「腸腰筋伸ばし歩き」
腸腰筋は上半身と下半身をつなぐ重要な筋肉です。ここが硬くなると姿勢が崩れ、血流が悪化して脂肪がつきやすくなります。
そこでおすすめなのが「腸腰筋伸ばし歩き」であると番組では紹介されています。
やり方
- 右足を前に出す
- 両手の小指と薬指をクロスさせ前に伸ばす
- 膝を下げ、肛門を前(骨盤を立てるよう)に意識して歩く
骨盤を立てると腸腰筋がしっかり伸びている感覚があり、継続することで代謝アップ・姿勢改善につながります。
まとめ
今回は、『ホンマでっか!?TV』夏の3大不調の17の解消法SPから夏太りについての原因と解消法をご紹介しました。
夏はつい冷たい物や味の濃い物に手が伸びてしまい、運動量も減りがちで、気づかないうちに「夏太り」を招いてしまいます。
しかし、今回ご紹介したように、腸内環境を整える食材の工夫や、腸腰筋を意識したストレッチなど、日常生活に取り入れやすい解消法がたくさんあります。ぜひ自分に合った方法を取り入れて、夏もスッキリと健康的に過ごしていきましょう。