20代前半のTさんは、パートナーとの関係の中で突然訪れたEDの兆候に戸惑いました。
きっかけは行為の最中の喧嘩。
その後も仲直りの一環として行為をしましたが、前のことが忘れられず途中で萎えてしまいます。
若さゆえに「EDとは無縁」と考えていたものの、実際に症状が出てからは自信を失い、行為そのものを避けるようになってしまったといいます。
パートナーとの関係がぎくしゃくしたこともありましたが、正直に気持ちを伝え、話し合いを重ねたことで少しずつ理解を得られるように。
さらにED治療薬を試したことで大きな改善を実感し、今では「もっと早く行動すればよかった」と感じるほど自信を取り戻しました。
薬に抵抗を感じていた時期もありましたが、実際に効果を得られたことで考え方は一変し、今では同じ悩みを抱える友人にも積極的に治療薬を勧めるほどになっています。
Tさんの体験は、年齢に関係なく誰にでも起こり得るEDのリアルな姿を示すと同時に、パートナーとの対話や適切な治療の大切さを教えてくれるでしょう。
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なお、本記事の体験談インタビュー内容については、医学的記述や表現に不自然な点がないか、医学誌の編集経験がある看護師が確認済みです。

看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
それでは、次より実際の体験談インタビューをご紹介いたしますが、本記事は個人の体験談であり、効果・感じ方には個人差があります。
あくまでも個人の感想ですので、効果・効能を保証するものではありません。医薬品の使用は自己責任で行い、体調変化を感じた場合は医師にご相談ください。
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行為の喧嘩が、その後の行為でも集中ができず、そのまま途中で萎えてしまった


― EDの症状に気づいたタイミングについて教えてください。



気付いたきっかけは、結構生々しい話なんですけども、パートナーとそういう行為をしている最中に、喧嘩をしてしまったことがあって。
その後に仲直りじゃないですけど、仲直りの一環として、そういう行為をしたんですけど、やはりその前のことが忘れられず、行為に集中ができず、そのまま途中で萎えてしまったことがあって、それがおそらく始まりだと思うんですけども。
それからというもの、行為に集中できないことがずっと続いておりまして。
挿入はできるんですけども、どうしても途中で萎えてしまうことが長く続いていました。
「私ってそんなに魅力がないのかな?」とか、そういった内容のことも言われてしまいました


― 初めて兆候に気づいたときのお気持ちはどのようなものでしたか?



以前も一度だけ、最後までできなかったことがありまして。
そのときは違うことを考えてしまうというよりも、刺激が足りないなって自分で感じまして。
それで以前、当時パートナーだった方とは、うまくいかなかったときがあったんですけども、それは1回だけで、その後は大丈夫だったんです。
しかし今回の、その喧嘩の後の一件から。
そのときも以前と同じ感じで、「今回だけだろうな」とは思ってたんですけども、後日、実際に行為する際にですね、そこで「あれ?今日もできなかったな」というので、すごくパートナーにも心配をさせてしまいまして。
「私ってそんなに魅力がないのかな?」とか、そういった内容のことも言われてしまいましたし。
私としても「将来子供とか作れるんだろうか?」とか。
そもそも性欲が湧かなくなってきたとか、行為そのものが怖くなってしまって、なかなか言い出せずに、その行為を避けるということを、し始めました。
すごく自信がなくなりましたね。
私にとってそういう行為がいいものではなくて、微妙なものに変わり始めて


― EDを抱えるようになった背景には何かありますか?



やっぱり喧嘩をした後に、そういう行為をしたことで、その行為に集中できなくて、EDになり始めたのがきっかけだとは思うんですけども。
その他にも思い当たる理由がありまして。
年なのか、年齢的にはまだ若いので大丈夫だと思っていたんですけども、どうしても近頃、「性欲が減ってきたぞ」って感じることが多くなってて。
Googleとかで色々調べてはいたんですけど、以前に比べて落ち着いたって言った方が正しいんですけども。
多少はそういったもの(性欲)が減ってきたっていうのと、それに伴ってパートナーから「しようよ」とか、そういった声が最初の方は嬉しかったんですけど、だんだんとプレッシャーに感じるようになってきまして。
1回目だったらその当時はできてたんですけど、2回目・3回目って催促されると、本当に元気がなくなってしまいまして、そういったものからも、だんだんと。
私にとってそういう行為がいいものではなくて、微妙なものに変わり始めて。
喧嘩をきっかけに完全に機能しなくなってしまったといったことがありました。



EDは30代から増加し始めますが、40代で一気に増加します。
そのため、20代の場合は加齢よりも、心因性と言って心理的側面がEDに影響していることが考えられます。
ただし、心因性も当てはまらない場合には血管系の病気などが隠れている可能性もあるため、医療機関を受診して医師に相談することがおすすめです。
参考:
ED診療ガイドライン[第3版]|日本性機能学会/日本泌尿器科学会


「決して君に魅力がないわけじゃないから。薬とか飲めば治るかもしれないから」


― EDについて、パートナーへはどのように伝えて、どのような反応がありましたか?



パートナーに対して、どのように伝えたかというのは、まずは行為をする時点で、どうしてもバレてしまいますので。
そこで3回目ですかね。
失敗したときに、「こうこうこういう理由があって、けど決して君に魅力がないわけじゃないから。薬とか飲めば治るかもしれないから、それで試してみよう」ということで、話を進めまして。
で、パートナーも、そのときはすごく性欲があったんですけども、うつ病から回復していく最中だったんですよ、パートナーが。
それで薬の関係もあって、うつ病自体は良くなったんですけども、ちょうど僕が(EDに)なったときぐらいに、向こうも性欲が一気になくなったときがありまして。
そうなると「僕は興奮しない」「向こうも興奮しなくて濡れない」といった状態で。
なおさら向こうが「痛い」って言ったことに対して、それに「痛い?大丈夫かな?」って心配しすぎてしまって、逆に萎えてしまうことがあったんですけども。
そこでパートナーと話し合って、まずローションを使うだとか。
あとは女性用の濡らすウエトラ(ウェットトラスト)ですかね、といったものを使用するようになって。
あとは場所も考えて、その当時、彼女の実家に泊まってたんですけど、「絶対、家の中じゃしない」っていうことを決めて。
「するときは絶対にホテルに行ってしよう」っていうので、お互い適切な距離を保てたのかなと思います。
ちょっと補足で、その彼女と同棲することにはなったんですけども、そのときの話し合いとしましても、「絶対に一緒に住んでるところではしない」。
「二人とも身だしなみを整えて、ホテルとかに行って定期的にしようね」って言ったことで話の折り合いがついております。
そういう双方がその行為に対する理解を得られたので、今すごく気が楽になっております。


数ある友人の中のたまたま相談した2人が、同じ悩みを抱えておりまして


― EDになって、誰かに相談はされましたか?



思ったより周囲に話す抵抗というものはなくて、自分から打ち明ける、人を選んで打ち明けることに対しては、そんなに嫌だなと思うのは感じなかったんです。
たとえば会話に困ったときに、職場の上司に二人で車で同行してる際に打ち明けて、「え?」みたいな。
まあ話のネタじゃないですけど、そういうことにしながら、ちょっと相談することもありましたし。
あとは僕の数ある友人の中のたまたま相談した2人が、同じ悩みを抱えておりまして。
そのうちの1人はまだ薬を飲んでいない。
もう1人は、彼女と別れたら解消されたといったのがあるんですけど、その友人たちと話して、「どうしたらいいのか?」とか、「そうだよね」って、みんなで傷のなめ合いですかね?
みたいなことをしてたら、だんだんと心が楽になったので、そういうところで救われたのかなとは思っております。
― 「別れたら治った」というお話がありましたが、なぜ別れたら治ったんでしょうか?



多分その友達は心理的なことが原因で。
彼女とのその行為のせいで多分できなくなってて、他の女性なら多分普通にできていたんだと思いまして。
ただもう一人の友達は彼女もいなくて、単純にそういうことができなくなってしまったので、あながち彼女のせいなのか?って言ったところも、ちょっと怪しいのかなと思っております。
パートナーが自信をなくしてしまった


― 日常生活や人間関係の変化はどのようなものでしたか?



日常生活で困ったことは特にないんですけど。
どちらかというと話のネタができるとか、他に悩んでいる人の相談に乗れるといったところでは、結構薬で僕の症状は改善はしているので、そういった話に相談に乗れるなとは思っているんですけども。
1つだけ困っているのが、パートナーが自信をなくしてしまった。
パートナーとの関係が、それをきっかけに悪化したときがございまして、そこが一番私にとって辛かったところです。
その他は特に日常生活で困ることは。
逆に性欲がなくなって、そういうことしたくないと思った分、浮気とかの心配がより少なくなったので、そこはいいなとは受け入れております。
結構旺盛なほうだったので「絶対にEDなんか、なるわけないよな」と思っていた


― EDに対する以前の考えはどのようなものでしたか?



EDになる前は、私も結構旺盛なほうだったので「絶対にEDなんか、なるわけないよな」とは思ってて、「なんでなるんだろう?」ぐらいにずっと疑問に感じてたんですけど。
そもそもなる人は「運動不足なんじゃないか」とか「そういった原因があるんじゃないか」って私自身勝手に思ったんですけど。
実際になってみると、「全くそういうことはなく、自然になってしまうものなのかな」とは今思っております。
真面目に筋トレをやってみたが、体が元気なだけでEDにはあまり関係は無かった


― 自分で試したEDの解決方法はありましたか?



やはり筋トレをするとテストステロンの数値が伸びて、性欲が湧くという話を以前から知っていたので、もう少し真面目に筋トレをやってみようかなと思って、それを実施していたりだとか。
あとはお風呂に入って、軽くマッサージをしてみたりだとか。
人とはしたくないんですけども、一人だとそれなりに発散するときはありまして。
そういうのを全くしないようにしてみるとか、実施してました。
けど全くしないと、それっきり本当にしなくなって、そういうことも考えなくなるので、それも問題なのかなとは今思っております。
― 筋トレは効果はありましたか?



いや、ただ体が元気なだけですね。特に直接ではないですね。
あんまり関係なかったです。



テストステロンとEDには関連性がないとガイドラインにおいて記されています。
ただし、テストステロンは勃起に関係する神経、血管、海綿体組織の正常な機能を保つのに必須のため、そういった意味ではテストステロンは必要となります。
EDを改善させるためにはテストステロンをお薬で補充する必要があり、筋トレのみでのED改善は難しいとされています。
参考:
ED診療ガイドライン[第3版]|日本性機能学会/日本泌尿器科学会






元カノとそういう行為をした際に、うまくいかないで罵倒された結果、そういう行為が一切できなくなってしまった友達がいた


― EDになって予期せぬエピソードやハプニングはありましたか?



予期せぬエピソードは、やはり友達に2人、実際に同じ悩みを抱えている友達がいたというのと、あとよく思い出してみれば、2人じゃなくて、もう1人いて。
実はその3人目は元カノとそういう行為をした際に、うまくいかないで罵倒された結果、そういう行為が一切できなくなってしまった友達がいて。
そういう友達とか普通ならば、「そういうやついたな」とか、流れていく記憶だと思うんですけども、自分が実際にそうなってしまったら、その友達たちと同じ悩みで共有できる分、仲良くなった。
同じ共通の話題で盛り上がったというのはあります。
― EDになってからの誰にも言えない体験はありますか?



誰にも言えない悩みは、もう私自身、最初からネタとして話して。
自分の中で消化できているところはあったので、誰にも言えない悩みは特にないです。
役に立ったことは治療薬によって治療できると知ったこと


― 情報収集で役立ったことには、どんなことがありますか?



役に立ったことは治療薬によって治療できると知ったことです。
薬自体を知らなくて調べたら、「その薬が一番だよ」とか、「薬を飲んだら自然と治るよ」とかいった情報・口コミとかをたくさん目にしまして。
そういったものから結構、同じような悩みを抱えてる人たちがいることに対して、情報が役に立ったなと思っておりまして。
普段はそういう口コミとか、あくまで本当に参考程度にしか見てないんですけども。
本当に人間困っているときは、その口コミもちゃんと信じるほど、すごい参考にするんだなと思いました。
筋トレのイメージが、「1」ある性欲を「1.2」とかにするっていうもの


― 逆に、情報収集で全く役に立たなかったことはありますか?



逆に役に立たなかったのは、筋トレっていうのも全く役に立たなかったってわけではないんですけども、僕の中の筋トレのイメージが、「1」ある性欲を「1.2」とかにするっていうものなので。
たとえば「1が行為ができる量の性欲」だとして、「その当時が0.5」しかなかったら、「筋トレして0.6に上がるだけ」で、決してそういう行為ができるわけではないなと思ったのと。
あとはそれこそ、一人でする行為を我慢するっていったものは、逆効果になる可能性があるので、そこは役に立たなかったなとは思っております
薬を飲んでない子とかに勧めてるぐらい、すごく今では満足しております


― ED治療後、生活はどのように変化しましたか?



実際に薬を飲んでからは、症状が改善されまして。
薬を飲んだ後はそういう行為で、最後までちゃんとできるようになりまして。
しかし以前とですね、もう全然考えが変わりまして。
前まで「薬に頼るのは良くない」とか考えてたところはあったり、なるべく自分でできるところは自分でやろうという考えはあったんですけども。
こればかりは自分で頑張っても悩みが増えるだけだし、とりあえず騙されたと思って、それこそ薬を飲んでみたら思わぬ改善があるのかもしれないので。
実際に僕も友達に勧めてるぐらい、薬を飲んでない子とかに勧めてるぐらい、すごく今では満足しております。
信頼できる友達に話してみるのが一番いい


― ED治療のポイントはどのようなものだとお考えですか?



ED治療のポイントは、恥ずかしいことではあるとは思いますけど、とりあえず信頼できる友達に話してみるのが一番いいと思います。
話せないことって、やはりすごく私自身つらいなと思っておりまして。
薬を実際に飲んでみたら、今までそんなこと考えてたのがちょっと馬鹿らしくなるぐらい


― 他の方へ伝えたいメッセージがありましたら教えてください。



ここはメッセージにもつながるんですけども、絶対に周りの人には、話せる人にだけでいいんで、なるべく話してほしい。
あとはそれでも嫌だなと思ったら、とりあえず解決に向けて行動する。
筋トレとかそういうのとか苦手な方もいらっしゃいますし、薬に対してちょっと抵抗感ある方もいるとは思うんですけども、薬を実際に飲んでみたら、今までそんなこと考えてたのがちょっと馬鹿らしくなるぐらいで。
実際に薬の値段が気になると思ったとしても、一回の行為の前に飲めばいいだけなので。
実際にそれほど購入回数は多くなくて、安く抑えられるとは思っておりますので。
もう悩むんだったら悩んでる時間がもったいないので、とりあえず試してみるのが、一番僕からはおすすめだと思っております。
悩んでる人、パートナーとの関係で悩んでる人がいたら、絶対に話し合うのが一番いいと思います


― 現在、最も大切にしていることは何でしょうか?



やはりパートナーとの話し合いで、適切な距離とか、そういう自分の中で割り切れるものもあったので。
悩んでる人、パートナーとの関係で悩んでる人がいたら、絶対に話し合うのが一番いいと思います。
あと、もう1つ大事なのは、その話し合いってところにもなるんですけども、もし悩んだら、それこそ誰かに話す。
その誰かが見つからなかったとしたら、それこそ今なんていろんな話を聞いてくれるシステムとかあるので。
そういう人に垂れ流してみるっていうのも結構いいのかなと思います。
「薬を飲めば解決するから大丈夫だよ」


― 未来の自分から、メッセージを伝えるとしたらどのようなメッセージを伝えたいですか?



今の私から、過去の私に対してのメッセージというのは、「薬を飲めば解決するから大丈夫だよ」っていうのと、一番心配なのは治療法がないだとか、そういう相談できる人がいないところが、一番怖いことだと思うんですけども。
そのどっちかでもクリアできれば、自ずと解決していくのではないかと思っているので、「そこは安心してください」と思っております。
― インタビューに抵抗はありませんでしたか?



そういういろんな人に相談したっていうのと、今も現時点でも改善できてて、自分の中で向き合えてるって言った面から、ほぼ抵抗はなくなってますね。
全くないってぐらい。
薬を飲めばできますしって開き直ってるところがあるので。
Tさん、この度は体験をお話しいただき、ありがとうございました!
若さに関係なく、EDの症状は誰にでも起こり得るものです。
突然訪れる変化に戸惑うこともありますが、Tさんのようにパートナーと向き合い、治療薬などの解決策を取り入れることで、再び自信を取り戻すことができます。
「自分だけの悩み」と抱え込む必要はありません。
Tさんの体験が、同じ悩みを抱える方にとって前に進むためのきっかけとなれば幸いです。
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