セマグルチドを有効成分とし、血糖値を低下させる作用を持つ経口タイプのGLP-1受容体作動薬（2型糖尿病治療薬）で、体重管理や食欲抑制を目的としたダイエットにも用いられる先発薬「リベルサス（Rybelsus）」を実際に1年間使用した30代前半の男性「ikaku」さん（東京都）より、体験談をレポートしていただきました。
体験談の要点は以下の通りです。
- 社会人になって生活習慣が乱れ、体重が増加。健康診断で異常が出るようになった。
- 糖質制限やジム通いなど自己流ダイエットを試すも長続きせず、リバウンドを繰り返した。
- 経口GLP-1薬としての安心感と継続しやすさから、「これなら続けられるかも」と使用を決意。
- 1年間で7kg減と緩やかに減量。自然に間食や暴飲暴食が減り、無理なくカロリー制限ができた。
- 朝の服用が日課に。「焦らず続ければ成果が出る」という安心感がモチベーションに。
- 副作用としては、吐き気や便通の乱れなどがある。価格負担や飲み忘れなどデメリットも。
- 体重7kg減に加え、睡眠の質向上、集中力アップ、自信回復など多方面で好影響があった。
- リベルサスは“魔法の薬”ではなく“生活を整えるサポート薬”。
- 服用終了後も3年間リバウンドなし。
なお、本記事の体験談内容については、医学的記述や表現に不自然な点がないか、医学誌の編集経験がある看護師が確認済みです。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
それでは、次より実際の体験談レポートをご紹介いたしますが、本記事は個人の体験談であり、効果・感じ方には個人差があります。
あくまでも個人の感想ですので、効果・効能を保証するものではありません。医薬品の使用は自己責任で行い、体調変化を感じた場合は医師にご相談ください。
健康診断では毎年「生活習慣の改善を」と指摘され、肝脂肪からくる肝機能障害、血糖値やコレステロールの数値にも赤信号がともるようになりました
私はリベルサスを使う前、体重の増加や生活習慣の乱れに頭を悩ませていました。
学生時代は部活動をしていたこともあり運動量が多く、少し食べ過ぎても数日で体重は戻っていました。
しかし社会人になってからは仕事の忙しさに追われ、運動の機会が減少しました。
残業が続けば夕食は深夜、帰宅途中のコンビニでお菓子や揚げ物を買い、休日は友人たちと飲み会三昧でストレスのはけ口にしていました。その結果、体重は右肩上がり。
Ray体重が増える原因のほとんどが食べ過ぎによるものです。
この食べ過ぎは生活習慣の乱れからくるもので、睡眠不足や運動不足、過食は肥満の原因の大半を占めています。
参考：
体重増加｜社会福祉法人 恩賜財団 済生会
健康診断では毎年「生活習慣の改善を」と指摘され、肝脂肪からくる肝機能障害、血糖値やコレステロールの数値にも赤信号がともるようになりました。
「これはやばい」と思い自分なりに努力もしました。糖質制限、ジム通い、人気のダイエットサプリ…。一時は体重減少が進むものもどれも長く続かず、数か月でリバウンド。
体重が戻るたびに「自分は意志が弱いのでは」と落ち込み、焦りだけが募っていきました。
そんな時、いつものようにインターネットでダイエット関連を検索しているときに見つけたのが経口GLP-1受容体作動薬のリベルサスでした。
糖尿病治療薬として承認されている一方、肥満症にも効果があるという説明を見て、注射ではなく飲み薬である点にも安心感がありました。
「これなら続けられるかもしれない」と思い、使用を始める決意をしました。
効果は急激ではなく、1か月に0.5〜1kg減る程度。1年を通じて合計7kgの減量に成功しました
服用を始めて最初に感じたのは食欲の落ち着きでした。
昼食後に必ず甘いものや飲み会の後のラーメンを欲していたのが、リベルサスを飲むと「今日は食べなくても大丈夫」と思えるようになったのです。
夕方の間食も減り、自然に1日の総摂取カロリーが抑えられていきました。
私は最初に3mgを半年間、その後7mgを半年間使用しました。
効果は急激ではなく、1か月に0.5〜1kg減る程度。1年を通じて合計7kgの減量に成功しました。
この緩やかさは逆に安心感につながりました。急激な減量は体調を崩しやすくリバウンドの危険もあるからです。
リベルサスは「じわじわ効く」薬であり、時間をかけて確実に成果を積み上げるスタイルだと実感しました。
服用初期は効果を「本当に出ているのか」と半信半疑になる瞬間もありましたが、数か月後にはズボンのウエストが緩くなり、体重計の数字が少しずつ減っていくのを見て、「続けてよかった」と思えるようになりました。
リベルサスは「確実に体に働きかけている」という安心感があり、焦りが薄れました。この気持ちの余裕が継続の大きな原動力になりました
リベルサスを使って良かった点は、以下のとおりです。
- 習慣化しやすい服用方法
- 精神的な安心感
- 食習慣の改善
朝一番にコップ半分の水で錠剤を飲み、その後30分は飲食を控えるというルールは、最初こそ意識が必要でしたが、慣れれば歯磨きと同じような習慣に。注射のような心理的負担もなく、毎日のルーティンに自然に組み込めました。
自己流のダイエットは「続けても効果があるのか」と不安ばかりでした。
リベルサスは「確実に体に働きかけている」という安心感があり、焦りが薄れました。この気持ちの余裕が継続の大きな原動力になりました。
食欲が抑えられることで暴飲暴食が激減。夜遅くのラーメンや揚げ物がなくなり、自然と野菜や魚を取り入れるようになりました。
栄養バランスが整い、体調も安定。翌日のだるさが減ったのも実感できました。
リベルサスは「続けることで意味がある」薬だと理解する必要があります
もちろん良いことばかりではありません。リベルサスの以下について気になりました。
- 価格
- 飲み忘れ
- 効果の個人差
保険が効かないケースでは月1万円以上かかり、長期継続には経済的な計画が必要です。
忙しい朝は服用を忘れやすく、その日は「効き目」を感じにくくなりました。私はスマホのアラームや、洗面所に薬を置くことで対策しました。
私はじわじわ効果を感じましたが、即効性を期待する人には物足りないかもしれません。
リベルサスは「続けることで意味がある」薬だと理解する必要があります。
Rayリベルサスは胃の中が空っぽな状態で服用ができれば、服用時間は多少ずれても効果に大差はありません。
ただし、胃の中に食べ物がある状態で服用するとリベルサスの成分を胃が吸収できず、効果が十分に得られなくなる可能性があります。
参考：
リベルサス錠を服用される方へ ｜ノボ ノルディスク ファーマ株式会社（PDF）
容量を3mgから7mgに変更したときも最初の1週間程度は軽い吐き気があることもありました
副作用としては、吐き気と便通の乱れを経験しました。特に飲み始めの数週間は軽い吐き気があり、食後に気分が悪くなることも。これは数か月で落ち着きました。
また、容量を3mgから7mgに変更したときも最初の1週間程度は軽い吐き気があることもありました。
また便通については、下痢気味になる日もあれば逆に便秘になる日も。私は水分や食物繊維を意識して摂取し、なんとかコントロールしました。
幸い重大な副作用はありませんでしたが、医師の診察と定期的な血液検査を受けることで安心して続けられました。
薬は体に直接作用するものなので、独断で使用するのではなく必ず医師の管理下で行うことが大切だと痛感しました。
Rayリベルサスの重篤な副作用の1つにイレウス（腸閉塞）があります。
そのため、リベルサス服用中は排便のコントロールも重要です。
参考：
医薬品インタビューフォーム リベルサス錠｜MSD株式会社（PDF）
合計7kg減。スーツのサイズが合わなくなり、周囲から「痩せたね」と言われることが増えました
1年間の使用で得られたのは体重減少以上の生活改善でした。
- 体重
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合計7kg減。スーツのサイズが合わなくなり、周囲から「痩せたね」と言われることが増えました。
- 睡眠
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夜遅くの無駄な食事がなくなり、寝つきが良くなり朝の目覚めも軽やかに。
- 仕事
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集中力が増し、日中のパフォーマンスが向上。疲れにくくなった実感もあります。
- 精神面
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「努力しても無駄」という諦めから「続ければ成果が出る」という自信に変わりました。
また、家族から「顔がスッキリした」と言われたことや、久々に会った友人に驚かれたことは、大きな励みになりました。
周囲の反応がモチベーションを高め、さらに継続する力につながったのです。
服用してから3年ほど経過をしていてもリバウンドすることなく体重を維持できています
リベルサスを1年間使って実感したのは、「魔法の薬」ではなく「生活を整えるサポート薬」だということです。
副作用や価格の課題はありますが、正しく使えば食欲が落ち着き、食習慣や生活リズムを整える手助けをしてくれます。
その積み重ねが体重減少や体調改善、そして精神面での自信回復につながりました。
リベルサスは短期間で劇的に痩せるものではありません。しかし「無理のない習慣化」と「継続」があれば、着実に成果を得られる薬だと断言できます。
これから使用を検討する方には、必ず医師に相談し、自分の体調やライフスタイルに合った方法で取り入れることを強くおすすめします。
私は今ではリベルサスの服用は終了していますが、服用してから3年ほど経過をしていてもリバウンドすることなく体重を維持できています。
それは服用期間中に習慣化が身についたことで、中長期的な効果も得ることができました。
このような小さな変化の積み重ねが、未来の大きな変化につながる。リベルサスは、その第一歩を後押ししてくれる存在でした。
※海外医薬品の個人輸入は、ご自身の責任において、ご自身の使用のために行う場合に限り認められています。輸入した医薬品を第三者へ譲渡・転売することは法律で固く禁じられています。
※この記事は看護師資格保有者が内容を確認していますが、診断・治療行為ではありません。必要に応じて医療機関で適切な指導を受けてください。
リベルサスの他の体験談、口コミ・効果・感想（レビュー）
リベルサスについて、他の方にもより深く語っていただいた体験談レポートや、同じく独自に取材した口コミ・効果・感想（レビュー）がありますので、こちらもぜひご覧ください。
リベルサスの良い体験談レポート
リベルサスの評価が普通だった体験談レポート
リベルサスが合わなかった体験談レポート
リベルサスの口コミ・効果・感想（レビュー）
リベルサスに関連する添付文書等の参考資料
※本ページでは日本語の公的資料（JAPIC／PMDA等）や、英語の公的資料（EMA／FDA等）を記載しています。いずれも基本的に各国規制当局等が発行する一次ソースですが、国・地域ごとに適応症・警告・禁忌・推奨用量などが異なるため、内容をよく比較のうえご判断ください。
※服用前には必ず輸入品に記載されている英文の説明も確認し、不明点は医師・薬剤師にご相談ください。
