うつ病の治療薬による副作用でEDに悩んだ40代男性の体験談インタビュー【看護師確認済み】

うつ病の治療薬による副作用でEDに悩んだ40代男性の体験談インタビュー【看護師確認済み】

40代後半のMさんは、うつ病の治療薬による副作用としてEDが起こる可能性は理解していたものの、実際にパートナーとの行為で勃たない現実に直面すると、大きなショックを受けました

「一人のときは問題がないのに、肝心な場面で機能しない」

そのギャップに「これがEDなのか」と悩みを深めていったといいます。

対面診療には費用や心理的ハードルを感じ、まずはネットでジェネリックのED治療薬を試すことを選択。

効果ははっきりと現れ、「飲めば大丈夫だ」という安心感が得られたことで、以前より自信を持ってパートナーと向き合えるようになりました。

Mさんの体験は、薬への不安や診療のハードルを抱える人にとって、EDと向き合う大切さを教えてくれるでしょう。

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なお、本記事の体験談インタビュー内容については、医学的記述や表現に不自然な点がないか、医学誌の編集経験がある看護師が確認済みです。

この記事を確認した医療系国家資格を有する専門家
Ray

看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。

それでは、次より実際の体験談インタビューをご紹介いたしますが、本記事は個人の体験談であり、効果・感じ方には個人差があります。

あくまでも個人の感想ですので、効果・効能を保証するものではありません。医薬品の使用は自己責任で行い、体調変化を感じた場合は医師にご相談ください。

目次

以前に、一般の病院で買った薬、ちょっと薬の名称忘れたんですがちょっと高すぎて

日本の通院型クリニックというのは主観なんですがハードルが高いかなと

― 今、使用しているED治療薬は何になりますか?

Mさん

現在、使用している薬がジェネリックの「ジマトラ」です。

入手経路は、ネットでの購入という形になりまして、購入頻度は、1年に1回前後という形ですかね。

以前に、一般の病院で買った薬、ちょっと薬の名称忘れたんですがちょっと高すぎて

そのため、もうネットで買おうとなりまして、ネットで購入する形になりました。

治療薬の印象に関しては、日本の通院型クリニックというのは、主観なんですがハードルが高いかなと。

対面で、薬も決して安くはないですし。

薬はそういう行為をする時に使うとなりますと、たとえば、その都度使うとなると高額になってしまうということで、あまり良くはないかなと思います。

症状に気付いたのが、ちょうど私がうつを患っておりまして

あまり症状を気付いても「副作用がきたか」ぐらいの感じだったんです

― EDの症状に気づいたタイミングについて教えてください。

Mさん

症状に気付いたのが、ちょうど私がうつを患っておりまして。

薬の副作用で、そういう風なこと(EDの症状)が起こるというのは事前に知っておりましたので。

あまり症状を気付いても、「副作用がきたか」ぐらいの感じだったんですよね。

ですので別にそれほど・・・。

元々、分かっていた。

「いつかくるだろうな」というようなものでしたので。

それほど深刻なものはなかったのが1つですね。

⚠️医療系国家資格を有する専門家による補足
Ray

抗うつ剤は、ED発症リスクを高めます。

お薬の種類別、ED発症リスクは次の通りです。

・セロトニン再取り込み阻害薬(SRI)
 パロキセチン:64.51%

・セロトニン再取り込み阻害薬(SRI)
 セルトラリン:67.05%

・セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
 ベンラファキシン:75%

参考:
ED診療ガイドライン[第3版]|日本性機能学会 / 日本泌尿器科学会

今その時がうつと戦っている最中だったんで、正直そっち(ED)は二の次ぐらいの感じでしたね

正直そっち(ED)は二の次ぐらいの感じでしたね

― 初めて兆候に気づいたときのお気持ちはどのようなものでしたか?

Mさん

兆候がすごく分かりにくくてですね。

自慰行為をする際には問題なかったんですね。

ただ、いざという時(行為の時)になると、できないという形だったんで。

それが「EDと言われるものなのかどうなのか」というのが、すごく分かりにくくて。

でも深刻に捉えたかということなんですが、今その時がうつと戦っている最中だったんで、正直そっち(ED)は二の次ぐらいの感じでしたね

自信や自己肯定感も、うつだったんで元々ないに近い状態だったので。

逆に言うと、今はある程度。

もちろん、うつというのは完治する病気ではないので。

今の方がむしろ年齢が50歳に近づいてますんで、そうなっても(EDの症状がより強くなっても)仕方ないのかなという気持ちはありますし。

そんなに頻繁にという必要性があるものでもなくなりましたので、タイミング的には変な言い方にはなりますが、良かったのかなと。

20代の時とかになった時の方が、もっと傷ついただろうなというのは、いつも思いますね。

EDを抱えるようになった背景となりますと、先ほどと同じように、やはりうつの薬ですね

いざそういう行為になるとできないというのが

― EDを抱えるようになった背景には何かありますか?

Mさん

EDを抱えるようになった背景となりますと、先ほどと同じように、やはりうつの薬ですね。

これの副作用が処方箋に完全に書いてあったぐらいのものでしたので、「くるのだろうなぁ」とは思ってたんですが。

いざきてみて、自分自身では(自慰行為は)全く問題ない。

これは今もそうなんですね。

全く問題なくできるのに、いざそういう行為になるとできないというのが、不思議という感情の方が強かったですね。

ですので間違いなく、きっかけは薬というのが分かってた分、きっかけで悩むことが一切なかった分は楽だったと思います。

妻もうつを抱えてましたので、妻もすぐに「副作用だね」ということになりまして

即「そういう薬があるんだから薬を飲もうよ」という話になりまして

― EDについて、パートナーへはどのように伝えて、どのような反応がありましたか?

Mさん

症状に関しては、すぐに、パートナー、妻がいるので、妻には伝えました。

同じ話で恐縮なんですが、妻もうつを抱えてましたので、妻もすぐに「副作用だね」ということになりまして

即「そういう薬があるんだから薬を飲もうよ」という話になりまして。

薬を飲むことにも妻は全く抵抗がなかったですし、私自身も当時そうですね、「頻度を守れば大丈夫なのかな」ぐらいに思ったんで、その時はあまり深く考えずに伝えて。

相談相手というのも当然妻だけだったんで、妻に伝えて、薬を飲んでということをしたんですが、多分薬の効果が出たので、飲めば大丈夫なんだなというのが、自分の中で結構はっきり分かったというのは大きいですね。

― EDになって、誰かに相談はされましたか?

Mさん

妻以外では、まだ一切このことは誰にも喋っていません。

薬を飲むとか、まあ基本的には妻以外とそういうことはしませんので。

逆に言う必要性もないと思ってますので。

ですので、そういう意味では周囲に話す抵抗感というよりは、話す必要性がなかったというんですかね。

それはありますね。

効果が出るまで待たなきゃいけないというのが、これは今でも結構戸惑いますね

この過程がすごく相手に対しても失礼だし

― 日常生活や人間関係の変化はどのようなものでしたか?

Mさん

EDの症状があることで、人間関係などは・・・本当にこれはもう先ほどと一緒なんですが、妻以外とは関係がありませんでしたので、全くといっていいほど影響なかったです。

人間関係、日常生活の点だけで見れば影響もゼロですね。

完全にゼロだと思います。

ただ戸惑ったことというのは、はっきりありまして。

私のその時のEDという認識というのが、完全に機能しないと思っていましたので。

自分ですることができる、けどいざそういう行為になるとできないというところに、すごく違和感を覚えていまして。

それは今でも分からずに、ちょっと苦労するところではありますね。

あとは、たとえばそういうパートナーとなった時でも、いざ飲んで効果がでて、待ってという過程ですね

この過程がすごく相手に対しても失礼だし、こちらもその効果が出るまで待たなきゃいけないというのが、これは今でも結構戸惑いますね

うつの薬を飲んでるんで、仕方がないかというのと、EDについての偏見というのは逆になかった

たとえば車に跳ねられて車椅子になっちゃったとかそういった感じで

― EDに対する以前の考えはどのようなものでしたか?

Mさん

EDになる前というのが、はっきり言って全く想像もしたことなかったんですね。

これが周りにも当然、多分なった方ほとんど、周りの方に言うというのはないケースかと思いますんで。

ひょっとしたら周りにもいらっしゃるのかもしれませんが、自分がなった時に非常に驚いたというのもありますけれども。

うつの薬を飲んでるんで、仕方がないかというのと、EDについての偏見というのは逆になかったんですね。

たとえば車に跳ねられて、車椅子になっちゃったとか、そういった感じで。

いつ何時になったら何が起こるか分からないと思ってますので、そのあたりは結構気にはしていなかったんですけれども。

自分がなるというのに対して、ちょっと認識が甘かったかなというのは思っております。

下半身系のスクワットを筋トレを行ってみまして、効果については少なからず出ました

3〜4回に1回ぐらいは薬飲まずに(行為ができる)という時はでましたね

― 自分で試したEDの解決方法はありましたか?

Mさん

うつがですね、今、眠剤以外飲んでいない状態までになりましたので。

そこから一時期、下半身系のスクワットを筋トレを行ってみまして、効果については少なからず出ました。

3〜4回に1回ぐらいは薬飲まずに(行為ができる)という時はでましたね。

ただ年齢がちょっと上がってますんで。

筋力の低下の方が追いついていないという感じですので、おそらく人によって症状が異なるかと思うんですが、食生活までは見直しはしていないんですが、トレーニング系のことをするというのは非常に効果的なのかなとは思います。

⚠️医療系国家資格を有する専門家による補足
Ray

ED診療ガイドラインでは「有酸素運動」によってて勃起機能が改善することが報告されています。

そのため、ED改善のために自分で何か取り組むのであれば、有酸素運動がおすすめです。

参考:
ED診療ガイドライン[第3版]|日本性機能学会 / 日本泌尿器科学会

妻からそういうことをしようと言われた時に、「ちょっと待って、薬飲むから」

その事前準備が必要というのはすごくめんどくさいなと思ってます

― EDになって予期せぬエピソードやハプニングはありましたか?

Mさん

EDで予期せぬハプニングとか出来事ってなると、うちの場合レアなんですけれども、たまに妻からそういうことをしようと言われた時に、「ちょっと待って、薬飲むから」で、30〜40分空いてってなると、雰囲気とか変わりますよね

その雰囲気を待ってもらうとか、つなぐっていうのはすごく難しいんで、結構これは困りますね。

これも今でも困っていることですね。

逆にこっちがそういう気分になったとしても、じゃあ薬を飲んで40分後にもその気持ちが維持できているのかっていうと、僕がそういうタイプの人間ではないんで

そこは非常に、実際にそういう薬を飲み始めて分かったことですね。

やっぱり本能で動く欲求なんで。

その事前準備が必要というのは、すごくめんどくさいなと思ってます。

― EDになってからの誰にも言えない体験はありますか?

Mさん

誰にも言えない体験というのは本当に申し訳ないんですが、本当にないんですね。

多分そういうお店ですとか、お店ぐらいなら行く前に飲むのかなとかっていうのは思うんですけれども、他の方とっていうことになると。

先ほど申し上げた通り、じゃあってなった時に見越して飲んだりとかしてっていうのをするのは多分めんどくさいんだろうなとは思いますね。

この手の筋トレ調べると山のように出てくるんですね。どれが合っているのか分からない

色々なことやってしんどくて多分途中でやめちゃうなっていうのがあるので

― 情報収集で役立ったことには、どんなことがありますか?

Mさん

これは薬を買う時に一番使ったんですけれども、インターネットですね。

薬買う時に、もともとその薬が高すぎるということで。

― 逆に、情報収集で全く役に立たなかったことはありますか?

Mさん

役に立たなかったというほどでもないんですけれども、私、先ほど改善で筋トレをしたという話をしたかと思うんですけれども、この手の筋トレ調べると山のように出てくるんですね。

どれが合っているのか分からないんですよ。自分の年齢や筋力のつき方が全然違いますんで。

私も本当に2、30年前、かなり筋トレとかしてた人間なんで、逆に今の自分だったら「この筋トレ向いてるな、向いてないな」というのが、ある程度見れば分かるんですけれども。

おそらくその知識ない人だったら、絶対に分からないから、色々なことやってしんどくて、多分途中でやめちゃうなっていうのがあるので。

トレーニング系の知識はおそらくほとんど役に立つ・立たないじゃなくて、自分に合う・合わないっていうのが分からない方、すごく多いんじゃないかなとは思います。

なのでトレーニング系は、私はほとんどいろいろな情報を得て独学でセレクトしたんで。

そういう意味では、あまり情報収集をするのは役に立たなかったかなと思いますね。

私が心臓に、もう今ほぼないんですけれども不整脈持ってますんで、「心臓に何か圧迫かかったらどうしよう」とか、そこはすごくナーバスにはなってましたね

最初の薬を飲むのはすごく怖かったのを覚えてます

― ED治療後、生活はどのように変化しましたか?

Mさん

治療後の生活の変化という点に関しては、治療を始めたことでの考え方とかは、特にはないんですけれども。

最初の薬を飲むのはすごく怖かったのを覚えてます。

副作用ですねやはり。

私が心臓に、もう今ほぼないんですけれども不整脈持ってますんで、「心臓に何か圧迫かかったらどうしよう」とか、そこはすごくナーバスにはなってましたね。

EDに対する考え方とかは、そこも正直そんなに変わってないですね。

同じ話で恐縮なんですけれども、20代の方とかがなった方が、正直はるかにしんどいんだろうなとは思いますね。

なので今になりますと、僕が最初に受けた薬と比べて、いろいろな薬が増えてますんで、もっと合う薬とか副作用が少ない薬とか。

特定のパートナーがいらっしゃる方だったら早めにパートナーの方にそれを打ち明けた方がいいと思います

「そんなのいいよ」っておっしゃってくれる方もいれば

― 他の方へ伝えたいメッセージがありましたら教えてください。

Mさん

自分の経験通じてということなんですけれども、特定のパートナーがいらっしゃる方だったら早めにパートナーの方にそれを打ち明けた方がいいと思います

それを打ち明けて、パートナーの方が別に「そんなのいいよ」っておっしゃってくれる方もいれば、「いやそれはしたいから病院に行こう」っておっしゃる方もいると思いますので。

パートナーの方同士の信頼関係などにもよると思いますので、それは必ず言ったほうがいいですし。

誰にでも言えとか言いませんけれども、パートナーいる方は、パートナーに必ず言った方がいいでしょうね。

ビックリするくらい元気になりすぎちゃうんで、そこで頑張らないこと

治療や薬飲むにあたって、どういったことが自分に起こるかっていう

― 現在、最も大切にしていることは何でしょうか?

Mさん

現在治療で一番気にしていることが、やはり副作用ですね。

薬の副作用は一番気にしています。

心臓や血圧が上がるというような副作用が一番有名かと思うんですけども、私の場合、軽い頭痛とか、あと胸焼けとかがすごく多いんですね。

飲む前に、たとえば胃薬を飲むとか事前に飲んでおくとか。

あとちょっと頭痛するんなら、もう行為が終わってから、すぐ何かをするっていうわけではなく、ちゃんとしばらく横になって落ち着くとか、そのあたりは必須にしてます。

治療や薬飲むにあたって、どういったことが自分に起こるかっていう状況を、把握は必要だなと思いますね。

薬飲んだからといって、変に薬を飲む前、EDになる前の自分より元気になるって、必ずみんな通る道だと思うんですけども。

ビックリするくらい元気になりすぎちゃうんで、そこで頑張らないこと。

それはあくまで薬の力なんだよってことは理解しておく必要はあるかなと思います。

何か後ろめたい気持ちを持つ必要性もない

薬を飲むことを別に恥じらう必要性もないですし

― 未来の自分から、メッセージを伝えるとしたらどのようなメッセージを伝えたいですか?

Mさん

未来の自分に関してなんですけど、EDを克服できた未来の自分というのは僕はイメージ湧かないのと、あと年齢が年齢なんで、このままそういうのは減衰していて当たり前だと思ってるんで。

もし薬に対して感謝しているというのか、それでまあまあ、そういう欲がどこまで持っているのかは分かりませんけれども、薬を飲むことを別に恥じらう必要性もないですし、パートナーは知っている話なんで。

で、あるなら、何か後ろめたい気持ちを持つ必要性もないですし。

ただやはり、年を取るにつれて、副作用の反応が大きくなる可能性もありますので、そこにだけはちゃんと目を向けていかないと危ないよということぐらいになりますね。

Mさん、この度は率直に体験をお話しいただき、ありがとうございました。

治療薬の副作用によるEDは、誰にでも起こり得る問題です。

ですが、正しい知識を持ち、自分に合った方法を取り入れることで改善へとつなげることができます。

Mさんのように、悩みを一人で抱え込まず向き合う姿勢は、同じ症状で不安を抱える方々にとって大きな励みとなるでしょう。

今回のMさんの体験談が、踏み出す一歩を後押しできれば幸いです。

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ジマトラ

ジマトラ

※海外医薬品の個人輸入は、ご自身の責任において、ご自身の使用のために行う場合に限り認められています。輸入した医薬品を第三者へ譲渡・転売することは法律で固く禁じられています。

※この記事は看護師資格保有者が内容を確認していますが、診断・治療行為ではありません。必要に応じて医療機関で適切な指導を受けてください。

ジマトラに関連する添付文書等の参考資料

※本ページでは日本語の公的資料(JAPIC/PMDA等)や、英語の公的資料(EMA/FDA等)を記載しています。いずれも基本的に各国規制当局等が発行する一次ソースですが、国・地域ごとに適応症・警告・禁忌・推奨用量などが異なるため、内容をよく比較のうえご判断ください。

※服用前には必ず輸入品に記載されている英文の説明も確認し、不明点は医師・薬剤師にご相談ください。

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本記事の監修者・執筆者

メドノア編集部が監修・執筆。
記事により薬剤師による執筆、また、適宜、医療系国家資格を有する専門家(看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当)が、医学的記述や表現に不自然な点がないか確認をしています。
確認済みの記事には、その旨記載しております。

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