有効成分イソトレチノインを含む経口タイプのビタミンA誘導体で、皮脂腺の活動を抑制し、毛包内の角化異常や皮脂分泌の過剰といった重症または難治性の尋常性ざ瘡(ニキビ)の根本原因に作用するニキビ治療薬の先発薬「アキュテイン(ACCUTANE)」のジェネリック医薬品「イソトレチノイン(Isotretinoin:成分名が製品名となっている)」を実際に使用した、20代前半の女性「coffee」さん(東京都)より、体験談をレポートしていただきました。
当サイトではイソトレチノインのお取り扱いはございませんが、ニキビ跡や傷跡、炎症後の色素沈着やシミやくすみに働きかける有効成分ヒトプラセンタが配合されている「プラセントレックスジェル」のお取り扱いがございます。
体験談の要点は以下の通りです。
- 肌荒れと過剰な皮脂分泌の改善を目的に再使用を決意
- 美容皮膚科では保険適用外で費用が高いため、個人輸入で購入
- 脂性肌・毛穴の目立ち・繰り返すニキビに悩み、皮脂抑制効果を期待して選択
- 4日目以降から皮脂抑制を実感し、テカリや油取り紙が不要になる
- 7日目以降は乾燥が目立ち、特に唇や頬のかさつきが強く現れる
- 約2週間で乾燥が過剰となり服用中止、以降は乾燥肌寄りで安定・ニキビ発生も減少
- 良かった点: 皮脂抑制とニキビ減少の効果が顕著で目的を達成
- 気になった点: 効果の変化が急で、乾燥対策やメイク調整が必須に
- 副作用: 顔や唇、指先、目の乾燥(ドライアイ)などが出現
なお、本記事の体験談内容については、医学的記述や表現に不自然な点がないか、医学誌の編集経験がある看護師が確認済みです。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
それでは、次より実際の体験談レポートをご紹介いたしますが、本記事は個人の体験談であり、効果・感じ方には個人差があります。
あくまでも個人の感想ですので、効果・効能を保証するものではありません。医薬品の使用は自己責任で行い、体調変化を感じた場合は医師にご相談ください。
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毛穴が詰まる→ニキビができるというルーティンが続いており、皮脂の分泌が活性化していることが一番大きな要因だと感じていたため、皮脂の分泌に最も効果のあるイソトレチノインを選びました
肌荒れと、皮脂の抑制を目的として使用することに決めました。
元々数年前に同一の効能を持つ商品を使用しており、その際に強い副作用などは感じず、効果が感じられたため、再度使用することにしました。



イソトレチノインは正しい服用方法で1クール(16週~24週)服用すれば、服用中止後も3~5年間はニキビを発生させないことが分かっています。
長期的な効果を得たい方は、上記クールの服用を続けましょう。
参考:
Face to Face with Oral Isotretinoin – PMC
数年前に利用していた際も、個人輸入にて使用していました。
当時は、数か月服用しある程度の効果は感じましたが、自分が購入した分を使い切ったあと再度購入は行わずそのまま過ごしていた結果、最近になり肌の状態が悪化してきたため、服用時の状態へ戻したかったことが大きな理由です。
また個人輸入をする一番大きな理由は金銭的な問題です。
イソトレチノインに関しては、美容皮膚科にて処方してくれる場合がありますが、保険が適用されない状態で病院を介さなければならないためどうしても費用の負担が大きくなります。
ただ、日本の病院においても処方されていることから、薬自体の使用は問題ないと自分で判断し、ネットにて購入を決めました。
購入に至った自分の肌状態としては、かなり脂性肌で毛穴が目立つ状態です。またニキビもできやすく、治っては新しいものができるという状況が続いていました。
毛穴が詰まる→ニキビができるというルーティンが続いており、皮脂の分泌が活性化していることが一番大きな要因だと感じていたため、皮脂の分泌に最も効果のあるイソトレチノインを選びました。
トイレに行く際に油取り紙が必要になるという状況は、この日を境に解消されました


1~3日目に関しては、ほとんど効果を感じられませんでした。
午後になってからの額の皮脂量が気持ち少ないかなという感想で、以前使用した際は最初から効果を実感できたため、今回は購入したサイトで最も単価の低いものを選んだということもあり、あまり効果のない製品だから安かったのかもしれないと少し後悔していました。
4日目、ついに効果を感じ始めました。
朝起きたとき、通常であれば顔全体がテカテカしているのですがそれがなく、適度に皮脂が抑制されているのを実感できました。
午後になり皮脂が出ているのを感じましたが、それでも服用前と比較すると大幅に抑えられていて、トイレに行く際に油取り紙が必要になるという状況は、この日を境に解消されました。
特に乾燥を感じることもなく、快適に過ごすことができました。
唇が非常に乾燥していて、夏に服用していながら冬だと錯覚するくらい、数時間おきにリップクリームを塗らなければ皮がむけてきてしまうという状態
7日ほど経ったころ、明らかに乾燥を感じ始めました。朝起きた状態で、頬はしっとりしているというより少しかさつきがあるくらいの状態へ変わりました。
日中に肌の乾燥を感じることはなかったですが、唇が非常に乾燥していて、夏に服用していながら冬だと錯覚するくらい、数時間おきにリップクリームを塗らなければ皮がむけてきてしまうという状態でした。
朝の時点で肌が乾燥しているため、洗顔すると乾燥がより促進されてしまうと思い、朝の洗顔をやめてふき取りのクレンジングウォーターを利用することにしました。
洗顔料を利用して洗顔するよりも、日中が過ごしやすいと感じられました。
ニキビに関しては、新しいものができる頻度が低下しました。また、毛穴詰まりに関しても感じる頻度が減少しました。
完全にできなくなるということはないものの、服用前と比較すると確実にできにくくはなりました。
これまでの自分では考えられないほど乾燥肌のような状態になっており、非常に驚きました
10日目、普段はお昼ご飯と同時に服用していたものの一日中外出する必要があったため、朝起きてから通常通りのスキンケアを行いそのタイミングで薬を飲みました。
その後外出したのですが、テカリは一切感じなかったものの、明らかに肌が乾燥しているのを感じました。鏡で確認したところ、目の下や頬のあたりが特に乾燥しており、化粧が浮いてしまっているのが確認できました。



今回使用されている方は乾燥以外の副作用が見られていませんが、イソトレチノインは、乾燥以外にも頭痛、吐き気やうつなどの重症性心疾患も報告されています。
そのため、服用中に身体に異変を感じたらすぐに服用を中止しましょう。
参考:
アキュテイン等に関する注意喚起 – 厚生労働省
また、薬の副作用によるものなのかは明らかではないのですが、目が非常に乾燥してドライアイの状態になり、鏡を確認したタイミングで目が充血してしまっていました。
当日、普段の皮脂が多い状態を想定して比較的乾燥して仕上がるファンデーションを使用した、パウダーも脂性肌向けのものを使用した、スキンケアの際に保湿を重視していなかったことが主な原因なのですが、これまでの自分では考えられないほど乾燥肌のような状態になっており、非常に驚きました。
この日以降、メイク前のスキンケアに関しては非常に気を付けるようになりました。
メイクを普段からしないという方はあまり問題ないと思うのですが、この薬を服用しようと考えている方は肌荒れに悩んでいる可能性が非常に高く、それゆえにメイクでカバーしているという場合も多いと思うので、気を付けるべき点だと思います。
これまでのさっぱりとしたスキンケア用品では物足りず、しっかりと保湿できる物が必要になりました。
服用前にスキンケア商品を変える必要があるかもしれないと留意しておく必要があるかと思います。
ニキビに関しては全くできないわけではないものの、発生頻度は低下
また、2週間ほど服用すると、乾燥を過剰に感じるようになったため、服用を中止しました。
唇の皮が頻繁に剥けるほか、コットンでパックしてしっかりと保湿しても翌朝には乾燥してしまっており、何なら就寝前にすでに肌の乾燥を感じてしまうという状況でした。
現在、服用を中止して1週間ほど経ちますが、乾燥しすぎることもなく皮脂の分泌が多く戻るということもなく、非常に良い状態を保てています。
ただ、以前の状態とは全く異なり、完全に乾燥肌寄りになっているので、依然として保湿は必須です。
ニキビに関しては全くできないわけではないものの、発生頻度は低下しています。



イソトレチノインは妊娠している人、妊娠予定のある人、または服用期間中に妊娠する可能性のある人は、胎児の催奇性や死産、早産のリスクが出てくるとの報告があります。
そのため、これらに該当する方は服用できません。
また、服用中に妊娠を考えている方は服用後1カ月は薬の成分が体内に残っているため、妊娠しないようにしてください。
参考:
アキュテイン等に関する注意喚起 – 厚生労働省
イソトレチノイン使用後の総評
良いと感じた点
良いと感じたのは本来の目的であった皮脂の抑制、ニキビの発生を減らすという点です。
朝起きて、皮脂を抑制する下地を塗っても午後に差し掛かったあたりにはテカリがすごいことになっているという状態は解消されました。
皮脂は全くでないわけではないですが、ほとんど出ない状態です。
ニキビに関しても、きちんと効果がありました。
できていたニキビは服用を始めてから早めに治ります。私の場合毛穴詰まりをそのままにしておかなければ翌日の発生はほぼ確実に抑えられます。
気になった点
効果が出るのがとても急でした。
徐々に抑制されるというよりも、ある日突然乾燥するようになるという変化があったことが衝撃的でした。
また、その乾燥度合いに関しても、今まで脂性肌として生きてきたので突如保湿が必須な状態になったことに驚きました。
メイクをする方は、服用時の化粧した肌の状態は通常のメイク時と異なる可能性が高いので、こまめに鏡でチェックできると安心だと思います。
副作用
肌含め、身体の乾燥です。自分の場合、顔に一番乾燥を感じました。
顔の中でも、元々皮脂量の多かった額に関してはちょうどいい状態ですが頬や目の下など元々自分の顔では皮脂量の少ない部分は特に乾燥が目立ちます。
顔以外だと、元来比較的水分量の少ない指先(爪回り)に関して乾燥を感じたほか、自分の場合はドライアイが加速しているように感じられました。
ドライアイでコンタクトを付けている場合、目の充血があり目薬が必須です。
自分自身は効果に非常に満足しており、副作用も得られた効果に対しては問題ない程度だと感じています。
ただ、もちろんほかにより強い副作用を感じる場合だったり、現状服用していないにもかかわらず肌が元の状態(脂性肌)に戻らないという一方通行の効果という点で慎重にならなければなりません。
当サイトで購入できるニキビ跡やシミ・くすみに働きかけるスキンケア用の医薬品
※海外医薬品の個人輸入は、ご自身の責任において、ご自身の使用のために行う場合に限り認められています。輸入した医薬品を第三者へ譲渡・転売することは法律で固く禁じられています。
※この記事は看護師資格保有者が内容を確認していますが、診断・治療行為ではありません。必要に応じて医療機関で適切な指導を受けてください。
イソトレチノインに関連する添付文書等の参考資料
- アキュテイン等に関する注意喚起 – 厚生労働省
- Absorica (isotretinoin) Capsules – FDA(PDF)
- Isotretinoin 20 mg soft capsules – EMC
- Isotretinoin – Referral documents – EMA
※本ページでは日本語の公的資料(JAPIC/PMDA等)や、英語の公的資料(EMA/FDA等)を記載しています。いずれも基本的に各国規制当局等が発行する一次ソースですが、国・地域ごとに適応症・警告・禁忌・推奨用量などが異なるため、内容をよく比較のうえご判断ください。
※服用前には必ず輸入品に記載されている英文の説明も確認し、不明点は医師・薬剤師にご相談ください。
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