40代に入り基礎代謝やインスリン感受性の低下によって体重が落ちにくくなったことをきっかけに、肝臓での糖の作られすぎを抑えて血糖コントロールを整える働きを持つ「メトホル(Metfor)」と、腎臓での糖再吸収を阻害して余分な糖を尿中へ排出させるSGLT2阻害薬「フォシーガ(forxiga)」で使用したダイエットに取り組んだ40代前半の女性「K」さん(福岡県)に体験談をインタビューさせていただきました。
インタビューの要点は以下の通りです。
- 30代と同じ生活をしているのに、40代になってから毎年少しずつ体重が増加
- 健康診断で数字として増加を実感し、服がきつくなったことで自己肯定感が低下
- 外見的には周囲に指摘されるほどではないが、自分の中では「太った」と感じていた
- 「メトホル」をネットで知り、個人輸入。半年で体重の増加が止まり、緩やかに減少
- 効果が物足りず「フォシーガ」を追加し、1か月で2kg減少。最終的に3〜4kgの減量に成功
- 体重減少によって自己肯定感が上がり、ファッションや人付き合いへの意欲も回復
- 副作用は感じなかったが、腎盂腎炎を発症し、薬との関係を疑った
- フォシーガの特性上、清潔管理を怠ると感染リスクがあるなど、使用には注意が必要
- 薬だけに頼らず、食事内容や軽い運動など生活習慣も大切にし、無理なく継続する姿勢が大事
なお、本記事の体験談インタビュー内容については、医学的記述や表現に不自然な点がないか、医学誌の編集経験がある看護師が確認済みです。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
それでは、次より実際の体験談インタビューをご紹介いたしますが、本記事は個人の体験談であり、効果・感じ方には個人差があります。
あくまでも個人の感想ですので、効果・効能を保証するものではありません。医薬品の使用は自己責任で行い、体調変化を感じた場合は医師にご相談ください。
今までの人生で見たこともない、数字の大台に乗ってしまいました
40代になってから30代の頃と同じ量を食べていたのに、健康診断のたびに1kgずつ増量していったんですよ。
今までの人生で見たこともない、数字の大台に乗ってしまいました。私の中で。
それでどうしようかなと思っていて、便秘もありましたし、食欲も普通に、生理前とか暴飲暴食してましたね。
体型や体重が気になり始めたのは、おそらく38歳くらいですね。



基礎代謝は加齢とともに低下していくと言われています。
そのため、年齢を重ねるごとに痩せにくく、太りやすくなる傾向にあると言われています。
参考:
・中年太りは老化現象のひとつ 「酸化」「糖化」「ホルモンの変化」を抑えて太らない体に!- サワイ健康推進課|沢井製薬
・加齢とエネルギー代謝 – 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~|厚生労働省
健康診断の時に明らかに数字でグラフで増えていってて今までで一番太ってしまいました。代謝とかが年齢で下がったのかなと思いました。
そんなに深刻には捉えてなかったんですけど、同じサイズの服を着ようとしたらパツパツなので、自己肯定感は下がっていたかなと思います。
クリニックとかで体重書かなきゃいけないことがあったんですけど、「5kgぐらい落として書きたいな」っていう感じはしてました。
ただ背が高いし数字や見た目だとすごく太っていたわけではなかったので、友人とか家族に「すごい太ったねー」とかは言われませんでした。
ただ、体重を言いにくかったですし、お腹とかが目立つのでピタッとした服は、その時は着てなかったような気がします。
体重を測ってくれた方に「どんどん増えてますね」って言われたので、「やっぱりそうだよな」と思ったのがダイエットしようと思ったきっかけ


健康診断の数値、平均よりは大丈夫な体重だったんです。
でも、体重を測ってくれた方に「どんどん増えてますね」って言われたので、「やっぱりそうだよな」と思ったのがダイエットしようと思ったきっかけになります。
服のサイズはギリギリ変わってなかったんですけど、ボディーラインがちょっと。お尻がなんかグニュってしたり、下腹が出てしまったりですね。そういうので、ボディメイクも兼ねてダイエットしようと思いました。
そんなにガチガチにダイエットはしてなかったんですが、エステとか行ってもむくみが取れるだけで、体重はそんなに変わらないかなと思いました
ヨガにも行ってたんですけど、体重の増減はそんなに関係なかったかなと思いますね。
メトホルを半年程度使用していくうちにずっと太り続けてたのが太らなくなった
海外のダイエット医薬品を使おうと思ったきっかけは、メトホルをネットで見つけたからです。
ただ、どうやらメトホルミンのお薬を国内で買うと高いと思いまして…。ネットで見たら個人輸入できるって書いてあったので調べたら、個人輸入のサイトでメトホルを売ってたので、そこで買おうかなと思いました。
メトホルを半年程度使用していくうちにずっと太り続けてたのが太らなくなったんですよ。
飲み始めて1ヶ月ぐらいで、だんだん体重が増えなくなったなっていう効果は感じました。
そして1〜1.5kgと徐々に落ちてたんですけど、ちょっとペースが遅い、やっぱ巷で聞いてるようには効かないんかなぁと思いました。
多分私が甘いものが好きなので、糖分を外に出すというフォシーガの方で落ちたのではないかと思っています
メトホルが効かないなと感じたので、フォシーガを使ってみました。
フォシーガを飲み始めて1ヶ月ぐらいで、一気に2kg落ちてなんか「体重がすごい落ちたなー」と感じました。
結果として、フォシーガとメトホルミン合わせて、6ヶ月目で3〜4kg落ちたので、すごい効果を感じております。
多分私が甘いものが好きなので、糖分を外に出すというフォシーガの方で落ちたのではないかと思っています。



フォシーガは元々腎臓病の治療薬で、余分な糖やナトリウムを尿と一緒に排泄して腎臓の負担を減らすお薬です。
糖尿病の方の場合は糖をたくさん体の外に出すため高い効果が期待できますが、糖尿病ではない方の場合、必ずしも高い効果を発揮するとは言い難いです。
参考:
フォシーガ錠を服用される方・ご家族の方へ|独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PDF)
現在はメトホルと、フォシーガのジェネリックにお世話になりつつ、チョコザップに行ったり、よく歩くようにしております。
食事はそこまでガチガチにやってはないんですけど、野菜を食事の最初に食べるとか、あんまり脂っこいものは食べないようにしております。
それ以外のダイエット方法は、ほぼほぼ何もしてません。一時期医療機関で施術を受けることも検討しましたが結局していません。
今は、メトホル500mgを昼と夜のご飯の前後、フォシーガを朝食後に飲んでます。
フォシーガとメトホルに副作用はない!と思っていたけどまさかのトラブル!
副作用に、眠気とか言われていますけど、飲み始めて、特に眠いとかはなくて。
ただ、私が風邪っぽい時に、腎盂腎炎になっちゃって、腎臓にバイ菌が入っちゃったんですよ。多分この薬のせいじゃないかなって思ってます。
使用する中で不安なのは、「低血糖になる」とか、ちょっと病名忘れたんですけど「深刻な病気になる」と聞いたので、その点です。
あとは、糖をおしっこで出すんですね。それが結構女性にとって副作用でして。
やっぱり尿が周りについてるということは、ちょっと汚れみたいな感じになって良くないので、ビデとかは使って清潔にしておかないと、また他の病気になっちゃうらしいです。



メトホルミンは約5%の割合で低血糖が起こることが報告されています。
低血糖状態を放置すると命に係わるリスクもあります。
低血糖が発症した場合にはぶどう糖10gもしくは市販の甘い飲料200mlを速やかに摂取することが必要となるのであらかじめ準備をしておきましょう。
参考:
・メトホルミン塩酸塩錠 250 mg「日医工」 ‐ JAPIC(PDF)
・メトホルミン塩酸塩錠 250 mg MT「JG」 ‐ JAPIC(PDF)
・低血糖について|石川県糖尿病対策推進会議
海外の医薬品ってどうやって買ってるの?
海外医薬品ってどうやって買うのか知りたい方もいると思います。私はメトホルとフォシーガを独断で海外から個人輸入しておりまして、結構お得に買えます。
購入頻度はまとめて、私は2ヶ月分とか買ってます。
海外から取り寄せることになるので、無くなってもすぐ届かないですね。
なので、多めに購入しておいて無くなりそうであれば、早めに頼んでおります。
あと同窓会とかに呼ばれても「行きたくないな」と思ってたんですけど、「今度あったら行こうかな」って心境の変化になりました
ダイエット効果を実感したことで、自己肯定感は上がりました。
前太ってた時は、洋服を新たに買おうって思えなくて、着ても「太ってるから似合わないよな」と思ってたんですけど、今は普通にファッションを楽しめております。
あと同窓会とかに呼ばれても「行きたくないな」と思ってたんですけど、「今度あったら行こうかな」って心境の変化になりました。
ただ3〜4kgなので、なんとなくすっきりしたなぐらいなので。周りから見たらそんなに変わってないかもしれないので、周りの変化はあんまりわからないですね。
ダイエットはモチベーションがないと続かないなと思いまして。
なんとなくゆるゆるダイエットを続けていたんですけど、やっぱり体重は増え続けていたから、本当に「何しても増えるんだな」って悲観的になっていたんですけど、最近は痩せた状態をキープできているので、モチベーションが上がっております。
野菜中心の生活にするとか、あと運動をするとか、むくみをそのままにしないとかですね、基本的なことは続けていきたい
多分40代の方はみんな「前と同じ生活なのに太るな」って思ってらっしゃる方多いと思うので、みんなに医療ダイエットをおすすめできるかって言ったら、ちょっと分かんないんですけど、それも一つの手段に入れてもらえたらいいかなと思います。
薬だけに頼ったら、やっぱりちょっと不健康かなと思ってしまうので、野菜中心の生活にするとか、あと運動をするとか、むくみをそのままにしないとかですね、基本的なことは続けていきたいですね。
あと私が、生理前すごいパンパンにむくむので、塩分を取りすぎないとか、水分をちゃんと排出するとかいうのは続けていきたいと思ってます。
最近になって流行りましたけども、本当は処方箋をいただいて、糖尿病の方が飲む薬なのでそれを健康な人が飲み続けて、どうにかなるかはちょっとまだ分からないというか、多分立証されてないと思うので、本当に自己責任で、薬だけに頼らず、楽しくダイエットをしていかなきゃなと思っています。
あと、医療ダイエットしてることって、実は誰にも言ってないので、秘密にしてます。
※海外医薬品の個人輸入は、ご自身の責任において、ご自身の使用のために行う場合に限り認められています。輸入した医薬品を第三者へ譲渡・転売することは法律で固く禁じられています。
※この記事は看護師資格保有者が内容を確認していますが、診断・治療行為ではありません。必要に応じて医療機関で適切な指導を受けてください。
メトホルの他の体験談、口コミ・効果・感想(レビュー)
メトホルについて、他の方にも独自に取材した口コミ・効果・感想(レビュー)がありますので、こちらもぜひご覧ください。
メトホルの口コミ・効果・感想(レビュー)


フォシーガの他の体験談、口コミ・効果・感想(レビュー)
フォシーガについて、他の方にもより深く語っていただいた体験談レポートや、同じく独自に取材した口コミ・効果・感想(レビュー)がありますので、こちらもぜひご覧ください。
フォシーガの体験談レポート


フォシーガの口コミ・効果・感想(レビュー)


メトホルとフォシーガに関連する添付文書等の参考資料
メトホルに関連する添付文書等の参考資料
- メトホルミン塩酸塩錠 250 mg「日医工」 ‐ JAPIC(PDF)
- メトホルミン塩酸塩錠 250 mg MT「JG」 ‐ JAPIC(PDF)
- GLUCOPHAGE® ‐ FDA(PDF)
- Metformin hydrochloride oral solution ‐ FDA(PDF)
フォシーガに関連する添付文書等の参考資料
- フォシーガ錠 添付文書 – JAPIC( PDF)
- フォシーガ錠 患者向医薬品ガイド(PDF)
- Forxiga SmPC(EMA公式 PDF)
- Farxiga Prescribing Info + Med Guide(FDA公式 PDF)
※本ページでは日本語の公的資料(JAPIC/PMDA等)や、英語の公的資料(EMA/FDA等)を記載しています。いずれも基本的に各国規制当局等が発行する一次ソースですが、国・地域ごとに適応症・警告・禁忌・推奨用量などが異なるため、内容をよく比較のうえご判断ください。
※服用前には必ず輸入品に記載されている英文の説明も確認し、不明点は医師・薬剤師にご相談ください。










